【詩集】SUGAR × SUGAR × SHOWER

SUGAR CANDY #0

SUGAR（シュガー）

甘い？

ほろ苦い？

通り越したら

焦げついて

ほら苦い

甘いことばかりじゃない人生

先生、そんなこと教えてくれなかったでしょ？

愛（ラブ）なら良い

でも結果は

0（ラブ）に跳ねて

一歩進んで

二歩下がって

声ばかり上擦って

肝心な言葉が言えない

子供（ガキ）のころなら

もっと素青に言えた

鍵ならなくした

傷なら癒えた

yes.

答えはもう決まっているのに

Ah…肝心な言葉が言えない

SUGAR

甘い？

ほろ苦い？

通り越したら

焦げついて

ほら苦い

フーガ

音に紛れて

誤魔化したつもりで

隠せない心臓（むね）の鼓動

耳を澄まさないで

感情の断層、覗きこまないで

愛（ラブ）なら良い

でも結果は

0（ラブ）に跳ねて

SUGAR

あまい

あわい

言うまい

云えない

舐めたら

甘い

しおからい

生きていたら

漏れる息

泣いている時は

せめて見逃して

SUGAR

甘い？

ほろ苦い？

通り越したら

焦げついて

ほら苦い

SUGAR

甘い？

君と一緒なら

もっと甘い

SUGAR（シュガー） × SUGAR（シュガー）

通り越せば、僕と君のシュガー × シャワー

愛（ラブ）なら良い

でも結果は

0（ラブ）に跳ねて

それならもう一回

何回だって

何度だって

キスをして

SUGAR（シュガー） × SUGAR（シュガー）

通り越せば、僕と君のシュガー × シャワー

それならもう一回

何回だって

何度だって

君にキスをして

＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿

この詩集はこれにて完結です。

最後までお読みくださった皆様、本当にありがとうございました！

もともとはリレー小説として書いた「SUGAR × SUGAR」の幕間詩

SUGAR CANDY を転載しつつ、甘ったるい詩を書こうというコンセプトでした。

ところが、蓋を開けてみたら「SUGAR CANDY 」が意外に少ない、という(笑)

そりゃ、そうだ。

共作した宮西杏來先生の作品が半分なんだから。

多く見えても、僕だけじゃない。そりゃそうだ、って(笑)

実はリレー小説「SUGAR × SUGAR」には裏話がありました。

出版の打診があったんですよね。ただし、宮西先生パートのみという(笑)

わっはっはっ！

宮西先生はお断りされたのですが、個人的には編集者さんのフィルターも加わって宮西先生パートの「SUGAR × SUGAR」がどうなるのか読んでみたいという素直な気持ちはありました。

宮西先生、お元気かな？

という理由で、通常は50編を一区切りとしていましたが、

今回は３０編で一区切り。

きっと、また何か言葉遊びをしたくなると思うので

その時はまたお付き合いくださいね。

最後まで、お読みくださり

本当にありがとうございました！