第63話 娯楽施設1
:あーあれか
:言ってた言ってた
:なんとなく覚えてる
:服かわいい
:新衣装ですか!?
「そう言って貰えるのは嬉しいけど、新衣装ってほどじゃないよ? これただの私服だし」
:私服のセンスがいい!
:十分新衣装になるだろそれ
:いつもより落ち着いてる感じで大人っぽい!
:高そうな服やなぁ
:ヤヨイさんの服もめちゃくちゃ良き
:私服ヤヨイさんめちゃ好こ
:ハイドラマジパネェ
:ん? なんで私服?
:たし蟹
「それはね、ここの雰囲気に合わせるためだよ!」
「私の場合は、旅行で軍服を着るのはおかしいと思っただけですが」
「それでも、だよ!」
:せやね
:かわいい
:ところでここどこよ
:気になる
「やっぱり気になる? それじゃあ、そろそろ行こっか!」
「受付はあちらですね」
:なんか人いなくね?
:娯楽施設と言う割にはスカスカやな
:えー
:……もしかして、貸し切り?
「そうだよ! 今日は私たちふたりの……てゆーより、この配信に来ているみんなで貸し切りだね!」
「(用意したのはエクシデーナ様ですけどね)」
「? どしたのヤヨイちゃん?」
「いえ、楽しみだなと」
「だよね!」
:なんかいいなそういうの!
:わかるマン
:素敵だね
:何か言いたそうなヤヨイさん
:草
:絶対違うじゃんww
:イルカちゃん騙されてるぞw
◆
「お待ちしておりました、ドルフィンお嬢様、ヤヨイお嬢様。本日、案内を務めさせていただきますツァングと申します。よろしくお願いします」
「よろしくー!」
「こちらこそよろしくお願いします」
:イケおじだぁ!
:かっこいいおじ様キタ━(゚∀゚)━!
:よろしくお願いします!
:イルカちゃんとは知り合い?
:ツァングさんもハイドラか
:背、高くね? 190くらいあるよね?
:俳優にいそう
:イルカちゃんの返しがめっちゃ適当なんですけど……
:だってイルカちゃんだし
「地球の皆様も、お越しいただきありがとうございます。心行くまでお楽しみください」
:惚れた
:早ぇよww
:気持ちは分かるが
:服装からなんの施設か……わからんな
:遊園地じゃなさそう。雰囲気的に
「ここからの案内はツァングさんが担当するからね! 私も今回はついてく側だよ! みんな準備おっけー?」
:オッケー!
:モチのロンよ!
:OK!!
:おっけー!
:おけまる水産!
「準備完了です」
「それじゃあ、れっつごー!」
「ごー」
:ごー!
:GO!
:ごー!
:ごー
◆
「ここから少し暗くなりますので、お足元ご注意ください」
「はーい」
「確かに、照明は控えめですね」
:暗くなってきた
:この感じ、博物館みたいだな
:お、エスカレーターだ
:近未来感すげー
:下へまいりますってことか
:地下なんてロマンしかない
:なんかやたら長いエスカレーターだな
:そろそろ終点
「……ものすごく広い地下室でしょうか?」
「なんだろ?」
「正面の壁を向いたまま、暫しお待ちを」
「?」
「言われた通りに待ちましょうか」
:気になる
:サプライズ的な?
:壁動くとか……
:焦らすねぇ
:分かってるひとの動き方だ
:プロですから
─パチンッ
「……おぉぉー!?」
「!?」
:!??
:すげぇ!
:!?
:ファッ!?
:キレー!
:!?
:うぉぉぉ!? すげー!
:めっちゃ魚泳いでる!
:デカいなこの水槽!?
:壁がガラスになったってこと?
:水族館か!
:エイが張り付いてるwww
:これあれか、お兄様の船にもあった透明になる壁か
:イワシの群れすご!
「すごいすごーい! あ! サメにコバンザメくっついてる!」
「綺麗……!」
:マジで綺麗。幻想的すぎる
:スケールがハイドラサイズだから迫力がやべぇ
:はしゃいでるイルカちゃんと落ち着いてるヤヨイさんの差が凄い
:なんで最初に目につくのがコバンザメなんだよw
:親子……とは違うか
:どっちかっていうと姉妹だな
:こんな遠く離れた宇宙の水族館にもシュモクザメはいるのすごい
:イサキみたいなのいる!
「喜んでいただけたようで、こちらとしても嬉しい限りです」
:これは地球じゃ無理やな
:みんな喜ぶよそりゃ
「普段は営業開始時間と同時に見えるようになりますが、今回は特別サービスでございます」
:VIP対応じゃん!
:貸し切りに出来るほどのお嬢様だしまぁ、ね?
「ツァングさん最高!」
「お褒めいただき光栄です」
「こちらは写真を撮っても……?」
「もちろん、構いませんよ」
「ありがとうございます」
:めっちゃ写真撮ってるwww
:撮るだろこれは
:? カメラ持ってないけど?
:ヤヨイさんの目はカメラの機能入ってるから
:配信してるのに写真の許可とるのはヤヨイさんやっぱり律儀だ
:しっかりしてるね
:地球にいない魚いそう。てか絶対いる
:俺もそこ行って写真撮りてぇ!
◆
「では、そろそろ次に参りましょうか。こちらへ」
「はーい。……そういえば、他にもいろいろあるんだっけ?」
「その通りでございます」
:水族館がこれだけなわけないよなぁ
:ペンギンとかいたり?
:アザラシ頼む
:最初がこれだからこの後も期待できる
:ウミガメとかホッキョクグマもいるんじゃなかろうか
「みんなの期待値がすごいあがってるね〜。私もだけど」
「これはこれは。責任重大ですね」
:余裕の表情が崩れないってことは、それだけ自信があるってことか
:こっちに通路あったのか
:水族館の暗い通路イイよね…
:わかる
─パチンッ
「おわっ!?」
「おぉ…!」
:ここもか!
:360度透明!?
:海底トンネルみたいな?
:すごっ!
:まるで海の中にいるみたいですね!
:これはすごい
:日本でも造れ…ないな
:ガラスと違ってつなぎ目がないから遠近感が…
:全然汚れてない
「泳ぐのとはまた違った面白さがあるね!」
「海の中から見る景色、ということですね」
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