第56話
【着物姿】イルカちゃんとミコちゃんについて語るスレ【似合いすぎ】
:結局どこのスタジオだったんだ?
:さぁ?
:横浜らしいけど詳しくは分からんよ
:絞ろうにも難しい?
:むずい
:あのコマめっちゃキレイだったよね
:ミコちゃんの着物姿控えめに言って最高
:わかる
:いつものしっかりした服装はカッコイイ系だけど、あれは可愛い系
:可愛い系というか美しい系?
:濃いめの青だし美しい系でいいと思う
:髪型がめっちゃ好きだわ
:機械的な美しさっていうか、なんか理想形みたいな感じある。まぁアンドロイドだし当然かもしれないけど
:にしてもよ
:イルカちゃんも普段のと印象違うよね
:見てて思ったのが、やっぱ良家のお嬢様なんだなって
:それな
:わかるわ。歩き方含めて一つ一つの動作が違うもん
:一挙手一投足がなんと美しきこと
:なぜあんなにも着物が似合うんだろうな。前世が日本人とかじゃないよね?
:イルカちゃんの国って文化はかなり日本に近いみたいだし、慣れてんじゃない?
:そういや桜あるんだっけあっち
:イルカちゃんのお兄様も案外和服着てたりして
:十分ありえるんだよなぁ…
:というか、この前東京来たから暫くは来れないと思ってたんだけど、普通に来たよね
:簡単に行き来できることが証明されてしまったわけだが
:…結構ガチめに政府とか、研究機関動く可能性あるかもしれんね
:なんかそういうの聞いてると面倒くさそうに思えてくるんだよなぁ
:うむ。ただイルカちゃんには楽しく配信してて貰いたいものだ
:でも実際問題政府としては頭抱える問題ではあるよね
:まぁせやね。なんかどこの国でも話題になってるっぽいし
:言ったら宇宙人だもんなイルカちゃんたちって。そら話題にもなるわな
:この前の朝のニュース番組でやってたやつ【動画】
:草
:みんな宇宙人だと思ってるんだなって
:ほぼ100%!
:そりゃ実際に東京で会った人沢山いるわけだからねぇ
:否定してんの頭の固いヤツらだけだろ
:今更合成もなんもないやろwww
:これ海外でも同じなんかな?
:それは聞いて見なきゃ分からんが、こんだけ友好的なのも日本くらいだろ
:うーむ…イルカちゃんたちが世界的配信者になるのはまだまだということか
:たまに英語のコメントとかあるけどな
:少ないじゃん
:まぁ今回の配信でまた人増えたし意外とすぐかもよ?
:着物姿が日本以外で話題になってるみたいだしすぐだよ
□
『─では、彼女から技術提供を受けるのは現段階では難しいと?』
『はい、そうですね。連絡手段などの問題を度外視したとしても、本人が恐らく認めないだろうと私は考えています。彼女は平和な地球が好きだと仰っていますので、わざわざそれを壊すような真似はしませんよ』
すげぇな教授。テレビであれだけ言い切れるのは。
単純にイルカちゃんを応援してるから言ってるだけかもしれないけど。
『諸外国はその星間転移の技術を欲しているらしいですが、極めて人の手には余るものであると言わざるを得ません』
『そうですか? 僕には人にも使えるように思えるんですけどね?』
『確かに、完璧に整えられた状態であれば使うのは簡単かもしれません。ですが、人間だけで設計し作れないようでは使う資格はないと思います。あくまで個人の考えにですがね』
それはそうだな。『人知を超えた力を手に入れた結果、自分達が滅びた』なんてのはよくある話だしな。
……何100年後にはワープ技術を人の手だけで作れているのだろうか? ワープできることが証明されている以上、何年掛かっても追い求めることになるだろうが。
『─烏間教授、本日はありがとうございました』
『こちらこそありがとうございました』
『続いては天気予報です』
「烏間教授ってすごいんですねぇ…」
「当たり前だろ。教授なんだぞ?」
「改めてすごいなぁって思ったんですよ」
「あー、そーゆーね…」
まぁさすがにそうだよな。
「先輩はワープ出来るようになったらどこに行きたいですか?」
「どこって言われても……特に浮かばないな」
「かー! 夢がないですねぇ先輩は!」
「うるせぇ。なら、おり…蒼海はどこに行きたいんだ? ……ニヤニヤしてないで早く答えろ」
「ふへへ…! 私はイルカちゃんの生まれた星に行ってみたいですねぇ!」
いや地球内の話じゃねぇのな。
「ほら、40億光年先にある星ってなんか良くないですか!?」
「ロマンはある」
「あといろいろ面白そうじゃないですか! だからいつか行けるようになったら、先輩も一緒に行きませんか?」
「いつになるか分から「あ、もちろん星羅ちゃんの兄と義姉としてですよ!」……」
え、何? あの7つ首のお兄様に『あなたの妹の兄と
「い、いつになるか分からないけどな」
「ですね!」
嘘だろオイ…。
『来週は激しい雷雨になるかもしれません』
やめろ。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます