絶体絶命な鬼ごっこ

それは那須島に正臣と脅しをかけた日の放課後。


オレは臨也さんの言いつけ通り、直帰するつもりでいた。


ーーそう、つもりでいたのだ。


お姉さん「Sorry,Boy.Excuse me.」


『Oh,Okay.What’s wrong?』


ナイスバディな外国人のお姉さん2人に声を掛けられた。


お姉さん「We want to go to “Russia-Sushi”.However,we got in a lost.」


『It’s a little far from here.May I go there with you?』


お姉さん「Really!?Are you OK?」


『Sure.I often go there.Fatty tuna over there is so delicious!』


お姉さん「Thank you so much,kindness Boy!」


――そんなこんなで、彼女たちを露西亜寿司に連れていき、サイモンさんと少し話してから別れる。


ふと気づけば、先程まで赤かった空はすっかり闇に覆われていた。


(少し前まではまだ明るかったのに……もう秋だなぁ)


この世界に来てから、半年以上。


依然、帰れそうな兆しはない。


臨也さんやその他のみんなにもよくしてもらっているけれど、やっぱりたまにホームシックに陥ってしまう。


謎に脅かしてきたメールの送り主からも今の所変な連絡は来ていない。


(……っとと、思い耽ってる場合じゃ無い。早く帰らないともう罪歌の活動時間になっちゃう……)


少し早足になりながら駅へと向かう。


その時、ポケットの中のスマホがぶるりと震えた。


折原臨也

早く帰ってくるんだよ



(わかってますよー、もう)


臨也さんはもうオレの中で完全にお母さんの立ち位置だ。


アニメじゃ絶対気づかないけれど、彼はああ見えて結構面倒見がいい。


ーーオレが都合のいい玩具だからかも知れねぇけど…。


まぁそんなことは正直どうでもいい。


イザママ(本人に言ったら絶対怒られるけど)に釘を刺されてしまったので、急いで帰るとしよう。


スマホをしまいかけた時、前から来た人とぶつかってしまった。


『あ、すんません』


人が行き交う池袋で、人とぶつかる事は稀では無い。


……ただ、運が悪かったなぁとは思う。


チンピラ「おい、なにぶつかってきてんだよ」


目前のチンピラを見て、溜息が零れた。




チンピラ「アンちゃんよぉ、人にぶつかっておいてその態度はねぇんじゃねぇのぉ?」


(臨也さん、今日はなんだか早く帰れる気がしません)


心中で謝っておきながら、オレは目の前の2人のチンピラに目線を向ける。


1人は首に、もう1人は手首に巻かれたそれは黄色いバンダナ。


チンピラ「おい、何無視してんだよ。あぁん?俺らが誰かわかっててそんな態度とってる訳じゃねぇよな?」


(……黄巾族)


ここでくるか、と思った。


まだ罪歌編が始まったばかりだというのに……。


確かに学校では黄色い人が増えたなんだと密かに噂になっていたけれども。


チンピラ「とりあえずここじゃ目立つからこっちきてもらおうか」


『痛ッ』


肩が抜けるんじゃ無いかってくらいの強さで手首を掴まれ、路地裏に引き摺り込まれる。


これはやばい。


ただでさえ暗いのに、路地裏なんて誰にも気づいてもらえない。


チンピラ「どう落とし前つけてもらおうか、あぁ?」


ジリジリと寄ってくる男たちに冷や汗を垂らす。


何度かこうやって危険な目に遭ってきたが、池袋は治安が悪すぎやしないだろうか。


後ろに逃げようと走り出そうとした時、目前の男が目を見開き、声を上げて倒れた。


(……は?)


足元に倒れてきたチンピラどもに目を丸くする。


チンピラ「くそぉっ、なんだよこれっ!足がッ」


男たちは苦痛に顔を歪めながら叫ぶ。


その声に応えたのは、透き通るような女性の声であった。


女「ウフフ、腱を切ったのよ。はぁ♡愛らしいわぁ。あなたのその苦しそうな顔も、もがき喘ぐ様も。全てが!」


男のすぐ後ろで、恍惚の表情を浮かべながら愛を語る女性。


見たところ、普通の女子大生だ。


(ナイフを持ってる事と目が赤いことを除けばーーなッ!!)


全てを察した瞬間、オレはその場から駆け出した。


切り裂き魔「あぁっ、待って!♡」


彼らを“愛した”女は、次のターゲットであるオレを追いかけにくる。


(切り裂き魔に助けて貰えるとは思わなかったけど、遭遇したくはなかったかな!!)


地面を蹴って駆ける。


正直あまり体力に自信がある方では無いので、早く人通りの多いところに行かなければ。


ただ問題なのは、ここが全くオレのわからない道だということだ。


いつもサンシャインや60階通りは通るけれど、こんな細かい路地裏のマップなんて入っちゃいない。

 


 


 



人通りのない池袋の細道で、オレと切り裂き魔の鬼ごっこが始まった。




『はぁ、はぁっ』


いったいどれほど走っただろうか。


もしかしたらそれはたった数分なのかも知れないが、インドア派のオレにとって数分間全力疾走すると言う事はなかなかに苦痛だった。


切り裂き魔「逃げないで、カッコイイ人。私はあなたの事も愛したいの。ねぇ、私の愛を、受け入れて?♡」


そんなオレに対し、すぐ後ろから追いかけてくる切り裂き魔は疲れなんて一切見せずに笑いながら近づいてくる。


『あッ……』


疲労から足がもたれてバランスが崩れる。


(切られる……!)


そう思って痛みに耐えようと目をギュッと瞑った時、突然誰かに手首を引っ張られた。


???「こっち」


『えっ』


少し体を持ち上げられて、なんとか体勢を立て直したオレは目の前を走る男になんとか着いていく。


女「1日にこんなに人を愛せるなんて、なんて幸せなの!♡」


オレを助けた事で、どうやら彼も切り裂き魔にロックオンされたらしい。


『なぜ…っ……!』


途切れ途切れの言葉をなんとか紡ぐ。


男は振り返って抑揚のない声でこう言った。


臨也「なんで俺がここにいるかって?情報屋の情報収集力を舐めないで欲しいね。っていうか、話す暇あるなら走って」


(……すんません)


完全に怒っている臨也さんを前に、謝罪の言葉も出ない。


おそらく路地を知り尽くしているのだろう、臨也さんは現れる道に迷いもなく入っていく。


ただ、後ろの切り裂き魔を撒く事はできない。


完全にオレが足手纏いになってしまっている。


『臨也さ、オレ、置いてかないと……っ、臨也さんも切られる……っ』


臨也「あのさ、君って本当にバカだよね。俺がこんな奴に切られると思う?」


臨也さんは前を向いたまま答える。


『それは、そうッスけどっ』


臨也「それ以上に、君を置いて逃げるような男だと思われてたなら心外だ」


『はっ…!?』


その言葉にかぁぁ、と顔が赤くなるのがわかった。


(……ずるい、そういうの、ほんとずるい)


心中で抗議しながら、必死に彼についていく。


けれども、体力は本当に限界を迎えていた。


『はっ、はっ、ぁっ、』


臨也「……」


こちらを一瞬振り向いた臨也さんと目が合う。


彼はしばし何かを考えるような顔をした後、腰を下げてオレの脚を下から掬った。


『ぅえっ!?!?』


一瞬、何をされたのかわからなかった。


『えっ、えっ、臨也さん……!?』


 


 


 


 


 


 


――なんでオレお姫様抱っこされてるんですか!?




『なっ、ぁっ、』


目前の眉目秀麗の男は意地悪く笑う。


臨也「確かに深夜は足手纏いだったからね。こうすれば問題ないでしょ?」


『い、いやっ!それは、いや、でも…』


恥ずかしくなってどんどん語尾が萎んでいく。


臨也「今からアイツ撒くから、怖かったら目閉じて」


それだけ呟くと、臨也さんはあり得ない速さでビルを伝い登る。


それは、パルクールの応用だった。


応用なんて言葉で片付けていいものかとも思うほどの技術に、息を呑む。


ふと下を見下ろせば、ありえない高さに思わず背筋が凍り、臨也さんのファーコートをギュッと握りしめた。


あっという間に3階建てのアパートの屋上まで上り詰めた臨也さんは、元いた場所を見下ろして安全を確認したあと、オレを下ろした。


臨也「……はぁ、深夜の巻き込まれ体質はどうにかならないかな」


『すんません……』


臨也「何に謝ってるわけ?」


苛ついた顔で見下ろされて、ゾクリと悪寒が這う。


『え、えと、臨也さんに迷惑かけちゃいましたし……』


目を伏せながらそういうと、ぎゅっと苦しいほどに温もりに包まれた。


『……え』


突然の出来事に目を丸める。


臨也「ねぇ、本当にバカ。バカすぎるよ君」


『ちょ、え?』


臨也「なんでありがとうとか、怖かったとかの一つも言えない訳……?」


オレを抱きしめる臨也さんの声が微かに震えていることに気づいて、視線を上げる。


くしゃっと顔を歪ませた臨也さんと、目が合った。


臨也「こんなに震えてるのに、なんで最初に出てくるのが俺への謝罪なのか意味わかんない」


『ぁ……』


臨也さんに指摘されて、初めて自分の指先が震えている事に気がついた。


『……ほんとは、凄い怖かったッス。殺されないとはわかってましたけど、やっぱり、刺されると思うと、すごいこわかった』


先程の事を思い出すと、切り裂き魔の笑顔がフラッシュバックして、ぶるりと体が震えた。


目前の黒い服を握りしめながら、頭を胸に預ける。


臨也さんの抱きしめる力が、少しだけ緩んだ。


『……でも、臨也さんが助けに来てくれたか…ら』


暖かな体温に、先程の緊張状態が解けて、安心して微笑う。


オレの言葉に、臨也さんは軽く目を見張ると、一言、オレの名前を呼んだ。


臨也「ーーねぇ、深夜」


まるで、世界からオレと臨也さんだけが取り残されたかのような空間に、息を呑む。


いつもと違う、真剣な瞳から目が離せなかった。


 


 


 


 


臨也「――」






『……は?』


臨也「ううん、なんでもない」


臨也さんの唇が、何かを紡ごうとして、やめた。


『えっ、なんですか?気になります』


臨也「というか、なんで早く帰ってこいって言ったのにこんなのに巻き込まれてるの」


目前の男が、オレのよく知る折原臨也に戻る。


『いやそれは……って知ってますよね?』


臨也「何をかな?君が外国人女性2人を露西亜寿司にわざわざ案内した事?それとも運悪く黄巾族の輩にぶつかって絡まれてた事?」


『全部知ってるじゃないッスか!』


飄々とした態度の臨也さんにがっくりと項垂れる。


先ほど、ほんの少し、ホントに少しだけかっこいいとか思ってしまったのはオレの勘違いだった。


臨也「ほら、もう夜だしさっさと帰るよ」


『……え?パルクールでですか?』


臨也「お望みなら」


『すんませんオレが悪かったです普通に帰りましょう』


カンカンとアパートの階段を降りながら、先ほど登ってきたことを思い出す。


『それにしても、意外でした。臨也さんってオレに甘いのは上っ面だけでお姫様抱っことかするイメージ無かったので』


「あぁ、あれね。別に、深夜だけだよ」


『は?』


意味深な言葉に思わず固まる。


臨也「はは、ドキッとした?」


『えっ… いや え』


臨也「シズちゃんは深夜を抱いたのに、シズちゃんだけじゃずるいと思ってね」


その言葉に、前に足を捻った際に静雄に姫抱きしてもらったことを思い出す。


『あぁ、そんな事もありましたね……って、理由が完全にコンプレックス拗らせ男なんッスけど……』


何事にもかけて静雄と自分を比べすぎだ。


『あ、そういえば、もうこんな時間ですし、新宿にある美味しいラーメン屋さんでも食べに行きません?』


臨也「ラーメン?」


『つい最近ドタチ……門田さんに教えてもらったんですよ!』


臨也「あー、ドタチン。確かにラーメン通だったね」


『そうなんです、どうですか?』


臨也「……さっき襲われてたのによく外で食べる気になるね」


『人がいるところなら大丈夫ッスよ、多分』


臨也「あーはいはい。深夜が良いなら良いよ」


『やったー!あとで門田さんに感想送ろっと』




波江Side


臨也「ねぇ、波江さん」


『何かしら』


隣のデスクに座る饒舌な男が、話しかけてくる。


話す隙があるなら私に押し付けてくる大量の雑務を手伝えと思い苛立ちながら、適当に相槌を打つ。


臨也「前にさぁ、俺が深夜が好きかどうかって話したじゃん」


突然の話の振りに少しだけ驚く。


確か、その話をしたのは数週間前だっただろうか。


『……あぁ、そんな事もあったわね。で?』


臨也「波江さん、そのときに、“俺が深夜を好きな事を認めたくないように見える”って言っただろう?」


『ええ、それがどうかしたのかしら?』


臨也「俺は当時、確かに深夜に執着していた。でも、それは深夜が特別な人間だったからだと思っていた」


『……特別な人間?彼は何処からどう見ても普通の人間だと思うのだけれど』


そいつの言葉に眉を顰める。


私がすでにここにやってきた時には、ここに同居していた少年、折原深夜。


彼はまさに“普通の人間”であった。


ひねくれ歪んだあの折原臨也の従兄弟とは思えないほど、何処までも純情で。


本当に、何処にでも居る男子高生といったイメージだった。


臨也「ふふ、確かに彼はごくごく普通の人間だよ。まぁ、彼の秘密は俺だけが知っていれば良い」


唇に指先で触れ、妖艶に微笑むそいつに心中でため息をつく。


『醜い独占欲ね。別に興味もないし良いのだけれど』


臨也「波江さんは相変わらずつれないなぁ。……話が逸れたね。まぁ、俺は特段、この執着が恋情だとはちっとも思っていなかったわけだ」


『くどい。さっさと結論だけ言いなさい』


臨也「……つまり、俺は深夜の事が好きってことさ」


『あらそう』


だいたいそういうことだろうとは思っていた。


臨也「反応薄くない?」


(……コイツ、無意識だったのかしら。深夜を見るときの視線で大体察せるわよ)


『別に。どうでも良いわ。ただ彼が少し気の毒ね』


彼の姿を思い出し、少しだけ申し訳なく思う。


彼の事は、あまり嫌いではない。


理由は色々あるが――まぁ一番は誠二の学校での情報を教えてくれるからだ。


(ごめんなさいね、深夜)


この性悪ひねくれ天邪鬼の恋心に気づかせてしまったのが私なら、彼にとってだいぶ面倒な事をしてしまったかもしれない。


こんなやつに好かれるなら、死んだほうがマシだ。


臨也「昨日ちょっと色々あってねぇ。……あんなに背筋が凍ったのは久しぶりだった」






いつもの上っ面だけの言葉じゃない。


悔しいけれど、数ヶ月共に過ごしてきて、今の言葉が嘘じゃないことくらい、簡単に見抜けた。


『……』


臨也「彼が切られたら、俺にとってはまた面白く混沌とした盤面になったはずなのに。


なんでだろうねぇ。俺は何故か、彼が傷つくのが嫌だった。


彼が気丈に振る舞う姿も、怯えて俺の服を握る仕草も、俺にありがとうと微笑む顔も、何もかも愛しいと感じた」


私が黙って話に耳を傾けているのを良いことに、アイツはペラペラと話し出す。


臨也「可笑しいって自分でもわかっているさ。


俺は人間を皆等しく、平等に愛していて。


そこに特別を作る事は許されない。


それは俺の、折原臨也のアイデンティティを潰す事になる」


まるで独白かのような内容にため息をつく。


滑稽な事を真剣に悩んでいる上司に、呆れて物が言えない。


『うじうじウザったいわね。


アンタ、ノミ蟲じゃなくてウジ蟲の間違いじゃなくて?


好きなら好き。


自分の中にある感情は単純にそれだけよ。


それに、例外なんてあってもいいじゃない。


現にアンタは、平和島静雄を愛せていないのだから。


彼だって立派な例外よ』


臨也「でもシズちゃんは人間じゃない。あんな怪力の持ち主、人間とは認めないよ」


子供のようにムスッとした顔で反論してくる目前の男に、ストレスが溜まってくる。


(平和島静雄だって生物学上は人間でしょう)


そんな事を言えば面倒なことになる気しかしないので閉口する。


『めんどくさいわね。じゃあ深夜も人間じゃなくていいじゃない。


彼、“特別”なんでしょう。


なら、他の人間とは違う何かが在るってことでしょう』


コイツの謎の持論の展開に反吐が出る。


さっさと認めてしまえば良いものを。


言葉が帰ってこず、隣に座る上司に視線をやると、目を伏せ、深く考え込んでいた。


しばらく難しい顔で悩んでいたが、やがて何かが腑に落ちたかのように明るい顔――いや、いつものムカつく仮面顔に戻った。


臨也「――なるほどね。波江さんの言い分はわかったよ。たしかにそうかも知れない。ありがとう」


『言っとくけど、アンタのためじゃ無いから。職場で良い年したウザい上司のねちっこい恋バナに付き合うのが面倒くさいだけよ』


臨也「はは、これが噂のツンデレってやつ?」


『死んで頂戴』


スッキリしたのかいつもの表情に戻ったバカ上司を見て、もう少し悩ませておけばよかったかしらと少しだけ後悔した。





臨也「因みに、俺は今の所、この気持ちを伝えるつもりはないから。波江さん、言わないでね」


まるで恋バナをした友人に口止めするかのように言う男。


『別にしないわよそんな面倒な事。というか、伝えないのね』


コイツのことだから、すぐに伝えて落とそうとすると思っていたけれど、どうやら違うらしい。


外堀を埋めて逃さないようにでもするのだろうか。


臨也「うん。まぁ、もしかしたら気持ちの変わる可能性もあるけど……伝えても無駄だからね」


ハッキリとした物言いのそいつに疑問を抱く。


一体何を根拠にそんな事を言っているのだろう。


彼にはすでに想い人が居たのだろうか。


あまりそういった素振りは見たことなかったけれど。


私の疑問を察してか、そいつはこう付け足した。


臨也「本当は昨日、伝えてしまってもいいかと思ったんだけどねぇ。結局やめたよ。今伝えても、深夜は俺の所から消えていなくなっちゃうから。だから無駄なんだ。もし成就してもしなくても、結局は引き剥がされるみたいだからね」


低く掠れた声が、やけに鼓膜にこびりついて離れなかった。


余計に意味がわからなくなり、私は首を傾げる。


引き剥がされるって、一体誰に?


そう思ったが、もうそれ以上私に詳しいことを伝える気はないらしく、そいつはパソコンに向き直って、口を開く事はなかった。


(……まぁ、私が首を突っ込む事じゃないわ)


私の仕事は、早くこの山積みの資料をどうにかして、定時に帰ることだ。


(あぁ、待っててね、私の誠二……♡)



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