第21話 朝食と赤面

食堂に着くと既に母上とジーク、ライラは席に着いていた。

どうやら俺を待っていたらしい。


ジークはまだ眠そうな顔をしているが、エリーを見ると驚いた顔をしていた。


「姉様!おはようございます!」


「姉上、おはようございます!」


ライラとジークはエリーに挨拶をしはじめた。

2人とも赤ちゃんの頃からエリーと俺が婚約者として屋敷にいたからよく遊んでおり、実の姉のようにしたってくれている。


「2人ともおはよう。アリシア様おはようございます。」


この場ではエリーは総長ではなく、婚約者としての立場でいるから言葉がいつもより崩れている。

だが母上はなにか不満があったのだろい少し顔にでてる。


「エリーちゃん、私のことはアリシアさまじゃなくて義母様でしょ。」


「あっ、はい!義母様!」


「よろしい。あとガゥエルもおはよう。」


「俺はついでかよ。」


母上も父が亡くなり最初は日間に暮れていたが貴族の妻として今は立ち直り笑ってすごしている。


「では、ガゥエルとエリーちゃんも来たことだし朝食にしましょうか。」


そう母が言うと扉が開きメイドたちが朝食を運んできた。


メニューはパンとコーンのスープ、あとは肉だ。

しかも精力がつくやつだ。

バッと母上の顔を見るとニヨニヨと笑っていた。

隣に座るエリーは意図がわかったのであろう顔を赤くして、下を向いていた。


「姉様?どうかしたの?」


らいらが心配をしてくるがさすがは子供。

純粋は目がこちらを見てきて心が痛む。


「いや、ライラちゃんなんでもないよ。」


「えぇ、そうよねいつもと変わらない朝食ですもの。」


母上はまだ笑っているがエリーは一旦落ち着きを取り戻し、朝食を食べ始めることにした。


「おいしです、母上!」


ジークが美味しいと言いながら食べており、この肉は何の肉なのか聞いていた。


まぁ、普通に美味しい肉ではあるからなこれ。

そう思い和やかな雰囲気が流れ朝食を食べ進めていると、母上がとんでもないことを言ってきた。


「孫の顔早く見られそうね。」


途端にエリーの顔は再度赤くなり始めた。

多分う俺も顔が赤いのであろう、体が火照っている。


母上はすごくいい笑顔をうかべ、後ろに控えるメイドまでがニヨニヨと笑っている。


俺とエリーは居心地が悪くなり、いそいで朝食を食べると食堂をいそいで出た。


「エリー、顔が赤いぞ。」


「ガゥだって赤い。」


そんなことを言いながら歩いていると、アルバと遭遇した。


「朝から仲がよろしいですな。お世継ぎが楽しみですな。」


アルバも笑顔だ。

すごく恥ずかしくなってきた。

そう思い、俺とエリーは俺の執務室えと走り出した。

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