第14話 私の王子様。2
ガゥ達が帰還してからまだ顔を合わせてない。
ここ数日、騎士団の損害をまとめ今後の課題を幹部たちと話ていた。
そんなことをしているとガゥからの召喚状が届いた。
どうやら主だった者は全員呼ばれるらしい。
私は次の日子爵邸に騎士団の者たちと向かった。
謁見の間で見たガゥはどこかいつもと違う気がした。
皆に命を下し、今後の方針を言っていた。
戦場に出て一皮むけたのであろう、大人になった気がした。
考えていると突然、ガゥから名を呼ばれた。
どうやらまた明日登城するらしい。
私は謁見が終わり体調が悪いと言って家に帰った。
ご飯も食べず、着替えもせず、ベットに入った。
「ぐすっ……、ん……。」
私は泣いていた。
嫌だ、嫌だ、嫌だ、嫌だ。
ガゥとの婚約を破談にしたくない。
そう思いながら寝落ちしてしまった。
次の日起きると不思議とスッキリとしていた。
私は決めたたとえどんな形になってもガゥを愛する。
だって、だってガゥのことが好きなのだから。
そう思い私は、会議を終えガゥと2人きりで話した。
ガゥは私にすまんと謝ってきた。
顔はすごく申し訳なさそうだった。
そんな顔されると決意が揺らぎそうになっちゃう。
だけど私は自分の気持ちをガゥに伝えた。
だんだん涙がでてきた。
悲しかった、だけどねガゥは慰めてくれた。
気づいたらムードがでていた。
私は目を閉じキスの体勢を取った。
あともうちょっとというとことで、アルバ殿が部屋をノックし入ってきた。
アルバ殿は、なにか察したのか
「ガゥエル様、2時間後にまた来た方がよろしいですか?」などと言ってきた。
すごくニヤニヤとした顔だった。
一瞬で顔が熱くなるのを感じた。
いてもたって居られず私は、ガゥのもとを後にした。
子爵邸をでて私は騎士団に向かう途中、すごく笑っていただろう。
だって、みんな私の顔を見てガゥといいことがあったのだろうとニヤニヤとした顔だったから。
そう、私はガゥが好きだから!
◆◆
エルフ
寿命が300歳と言われている。
魔法に長けた種族であり、生まれながらにして魔力を持っている。
種族全体が美しい顔をしておりそれを狙った他の種族に捕まったりなどあったが、東日本逃れ国を起こしたため、現在はそんなことがなくなったか。
ただし未だ違法奴隷などで捕まっている場合もある。
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