第9話 布石。

「ふあぁ〜。」


「珍しいですね、夜更かしですか?」


「んぁ、アルバか昨日は少し盛り上がってな。」


昨日は夜遅くまでガルー、スズと話をしており、気づけば夜も遅くなるほど盛り上がっていた。


「よし、会議室へ移動しようか。ほかのものは集まったか?」


「すでに集まっておいでです。それと文官2名おりますがよろしいので?」


「俺が呼んだ。大丈夫だ。」


「かしこまりました。」


そういい、会議室にむかった。

だが会議室の扉の前に立つと途端に自信がなくなった。先程はあんなに意気込んで自信満々だったのに。


理由はわかっている。

いつもは父と入ったこの部屋、重臣たちとの会議会議をする部屋、これからは1人で入らなければならない。


そう思うと一気に重圧がかかって気がしてきた。


『今日からは、1人で行かなければならないか…。』


「どうされましたか?」


「いや、なんでもない。」


いやこんなとこでクヨクヨしていては、ダメだな。

俺1人では無い、領民がいて支えてくれる家臣もいる。


そう思うと不思議と肩の荷がおりた気がした。

隣を見るとアルバが不思議そうな顔をするが、そんな顔を見ると自信が込み上げてきた。


「アルバ、会議終わったら少し外にでる。」


「かしこまりました。何処まで御行きで?」


「父上の墓にだ。」


そう言うとアルバは驚いた顔をしたが、ゆっくりと前のような笑顔をしていた。


「坊ちゃん、私は命尽きるまであなたに仕えますよ。」


「あぁ、ありがとなアルバ。」


父が生きていた時と同じ前のような口調、笑顔でアルバは俺にそんなことを言ってきた。


多分アルバは、俺が今どんなことを考えていたか察しがついたのであろう。


昔からそうだ、俺が嬉しかった時、悲しかった時、怒った時だってアルバは父と同じくらいに褒めてくれた。俺の気持ちを理解していてくれた。


すごく、すごく嬉しく感じた。

だから俺は頑張れる。


「アルバ!援護射撃頼むぞ!」


「坊ちゃんの成長の妨げにならない範囲なら。」


ーガチャー


「失礼する。みなよく集まってくれた。」


「「「「「「ハッ!」」」」」」


会議室に入るも皆が立ち上がり膝まづいてきた。

やはり主君と家臣の関係に変わった以上はしょうがないだろう。


「皆立ち上がって座ってくれ。早速話がしたい。」


そう言い俺も自分の席、一際大きい椅子に座った。


「さて、会議を始める!」


改革はここから始まる。




◆◆

いずれ出す予定だから、設定書く(・ω・)φ。

通貨。

ニムス大陸には共通通貨が使われており、ニムス大陸ならば何処でも使用出来る。

他大陸とは通貨は違う。


主に、石貨、鉄貨、銅貨、銀貨、金貨、白金貨が流通している。


基本10枚事にワンランク通貨が上がっていく。

例 石貨10枚で鉄貨1枚。


石貨、鉄貨、銅貨は主に平民の生活で使われる。


銀貨、金貨は主に商人、傭兵、冒険者が使い、商品の仕入れ、武器防具、薬の購入など高価、多くの買い物などに使われる。


白金貨は、主に行政に使われる。

そのほかドラゴン、死霊王など幻想級のモンスターの褒賞にも使われる。

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