第1話 彼女と私と小さい世界
青い海と白い浜辺を黄緑色の草木が囲っている。景色は綺麗なのにどこか寂しく、封鎖的な印象を受けるここは、私と趣里の秘密基地。元々名も広く知られない、地元民だけが知っているような場所ではあったが、更にサメが出たというニュースが出てからは、誰も寄り付くことが無くなった。まぁ、おかげこの狭い田舎の町の中で、2人きりになれる唯一の場所なわけだけれど。
私達は、毎朝7時にここで待ち合わせ、放課後はこの海岸でデートか、近くにある喫茶店で過ごした。そんな、2人だけの幸せ日々。
私は、最期に私と彼女のたった1年の、つかの間の幸せな時間を書き残しておこうと思う。
少女たちは甘き死に向かう メネラウス @menerausu
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