Lovely day_2<素晴らしい日>
雨の気配を少しも感じさせないほどの快晴だった。
基本的に晴れて気温が上がる日には芝コースは速度が速くなり、逆にダートコースでは時計がかかるようになる。
この世界にはダートという概念がないので、要するに今日は一律時計の速いコンディションだった。
グレイはそうしたコースの環境を見て、誰にも気づかれない程度に眉を歪めた。
ステラは能力に穴がないタイプの走りをするが、こうした極端なコンディションを歓迎するタイプではない。
スピード能力に優れた相手が主導権を握った場合、追走に苦労するかもしれない――そんなことを考えながら、竜化したステラに跨り、案内を受けながらゲートに入っていく。
今日はコースを一周するタイプの2000メートルのコースで、抽選で選ばれた枠番は内から二つ目だった。
現代競馬はスポーツや賭博としての面があるので、馬券購入後の下見としてのパドック周回から、セレモニーを兼ねたスタート地点に戻るまでの返し馬など、実際にレースが始まるまでに少なくない時間が確保されている。
しかし、<ロンド・ドレイク>においては賭博もないし、興行として客を喜ばせる必要もないので全てが淡々と進んでいく。
そうした早さにまだ少し慣れないな、とグレイは削られた時間の穴埋めをするようにステラに触れた。
身悶えするように首を振るステラをぽんぽん、と叩いてから、手綱を軽く握って気持ちを切り替えた。
競馬で重要とされるスタートの速さだが、それはジョッキーの由来の技術でどうにかなるものではない。
後肢の発達具合であったり、馬そのもののセンスによってその速さの上限は決まる。
ジョッキーができるのは、その上限を削らないことくらいだ。
――ゲートが開いた。
グレイはステラの上でバランスを中立に保ち、ステラ自身の意思でゲートを出れるような態勢を維持する。
後肢を蹴り上げて勢いよくゲートを飛び出すステラに合わせて重心を調整する。
他の竜がゲートを出てバランスを整えている中、二の足がついて後続を引き離していく。
期せずして先頭に立った形だった。
<未勝利戦>を捲り差しで完勝したステラは引き続きマークされる立場でもあるし、目標にされやすく、展開に合わせて動けるタイプからするとベストというわけでもない。
だが、今日の高速とも言っていいコースの状態からすると、下手に後ろにつけると前が止まらない可能性もあった。
そう。悪くない。
スタートを切ってから巡航速度に入るまでの間に、グレイはそうやって大雑把に結論づけた。
後続が隊列争いの為に殺到してくる。
それを首を傾けながら視界の端で確認した後、グレイはステラに一つギアを上げるように促す。
すぐに反応したステラは足の回転を速めて、追いつこうとする他の竜と同じスピードを維持する。
結果的になかなか縮まらない距離に、ついてこれない竜、或いは脚を温存する選択をした竜はポジションの確保を諦めて後方につけ始めた。
最初のコーナーを曲がり終える頃には、隊列が縦長になっていた。
向正面に入ってからスピードを緩める指示を出す。
後続の竜たちはその隊列のまま、ステラが作り出すペースに逆らわずに同じくスピードを落とした。
そうしてステラを含む全ての竜が息を整える為に、決まった隊列を乱すことなく1000メートル地点を通過した。
1000メートル通過タイムが59秒ほどであることを精密な体内時計を持つグレイが把握し、把握した後、徐々にペースを上げ始める。
あくまでも主導権を渡す気はない、と再び遠ざかり始めるステラの背を追って、隊列全体が加速していく。
息を整えている時間は当然ながら、後続が追いつくまで先頭で待っていたステラがいちばん長い。
なので自信を持ってステラを促すグレイではあったが、それでもステラに負荷がかかっていないわけではないのだ。
頑張ってくれよ、とグレイは脳内でだけ思いながら、内ラチ沿いを走るステラの負担にならないよう騎乗姿勢の維持を続けた。
――競馬というのはつまるところ、ジョッキーが如何に馬の能力を十全に発揮させるか、という減点ゲームである。
それは似通った競技形態を持つ<ロンド・ドレイク>においても同じことが言える。
そして、グレイは展開の決め撃ちが多い割にはミスの少ないジョッキーでもあった。
最後のコーナーで殺到する後続に構わず、同じペースを直線に入るまで保つ。
その後、コーナーでの遠心力がなくなるタイミングで、グレイは内ラチにぴったりと寄せて走るよう手綱を右に引き、空いた左手で持っていたステッキでステラの尻を思い切り叩いた。
ぴしゃん、と想像以上に大きな音を立てたステラの尻に後ろの竜たちは思わず怯んだ。
マジかこいつ、みたいな目で見られているが、現実の競馬でも使われている大きな音を立てることを目的とした鞭なので、竜には鱗があることも相まって実際には殆ど痛みはなかった。
少しよれそうになる脚を、矯正するようにもう2回ほど叩くと、思うような進路取りができたので後はステラの底力を信じるしかなかった。
後ろを僅かに振り返ると後続を十分に引き離している。
抜け出すタイミングがよかったのか、完全にセーフティリードとなった。
そのままグレイは騎乗姿勢を崩さずに、ゴール板を確実に通過したと確認するまで最後まで走り続けさせる。
通過タイムは1分と57秒8。
前半と後半に分けておよそ59秒と58秒ずつで走っているので、文句のないラップペースであると言えた。
そこまでを把握して、ようやくグレイは薄く笑った。
――その笑顔を、レース前に出会った三人はそれぞれ感情を見せ、あるいは秘めながらコースの外から見つめていた。
一人は感嘆を湛えた笑顔で。
一人は悔しさを押し殺した厳しい表情で。
そして最後の一人は、
――執着と独占欲だった。
■
初めて逃げを打ってそのまま押し切ったステラに、グレイは労わる言葉をかけた。
「よく頑張ったな。後続からのプレッシャーに耐えて集中力を切らさずに走れたのは大きな収穫だと思う」
「私が、はーっ……、プレッシャーになんて、負けるはずがないじゃない……」
「いや本当に凄いぞ。こいつは逃げもできるって思われることは次回以降のレースからのアドバンテージにもなるからな」
肩で息をしているステラに、グレイは重ねて褒めた。
実際の競馬では逃げることを嫌う調教師なんかは少なくない。
なぜならば、馬の場合は一度逃げを覚えてしまうとそれ以外の戦法で走る場合に悪影響が出ることも多いからだ。
馬群でごちゃごちゃ揉まれることが耐えられなくなったり、ペースを考えずに走ろうとしたりなど、いわゆる上手い競馬ができなくなることままもある。
だがこれは馬に限った話であって、<ロンド・ドレイク>ならば後はその竜自身のメンタル次第でどうにでもなるので、ひとまずは逃げを成功させたことは喜ばしいことでもあった。
そんな二人にルクスが駆け寄ってきて、衒いのない祝福の言葉を投げかけた。
「おめでとうございます! この前のレースでは後ろから差し切ったって聞いてたんですけど、逃げちゃっても勝てるんですね!」
もしかしてお姉ちゃんの為に……? と続けたルクスに、
「いや、あのポジションが取れたのはたまたまだったし、お姉さんの為とかではないですよ。とはいえ、参考になるレース運びはできたと思うけど」
「そうよ! あんなレズ女の為なんかじゃないわよ!」
もう少しオブラートに包めよ、とグレイはしかめ面で、ルクスは苦笑いしながら思った。
今回、グレイが逃げた場合にイメージしていたレースの運び方は、現役馬でいうところのタイトルホルダーだったり、ジャックドール辺りの逃げを思い描いていた。
2頭とも中距離以上の距離でのG1勝ちがある名馬である。
スタートのセンスの良さを活かして先手を取り、後続に負担をかけると同時に息を入れるタイミングを作る為に、隊列を縦長になるまで引っ張ってから息を入れ、そのままついてきた馬をすり潰すように緩やかにロングスパートをかけた。
末脚のキレ味に絶対の信頼がおけるわけでもないステラなので、後続を引き連れて直線勝負になる溜め逃げよりはいいだろう、という判断だった。
ここ二戦は自分から動いていく、主導権を握ったレース展開になっているので、後手に回った場合にどうするかを考える必要があるな、とグレイは現状について総括した。
「よし、ステラ。クールダウンしようか。レース後の身体のメンテナンスは大事だからな」
「優しくしなさいよ……?」
ステラの艶かしい台詞にルクスは一体何が始まるんだろう、とドキドキし始めたが公衆の面前なので勝手にステラが喘ぎ始めたこと以外は何も起こらなかった。
――その30分後。
ルクスの姉であるエクスの出走するレースの時間になった。
ステラの出走した2000メートルより短い1800メートルで、通るコース自体はほぼ同じだがスタートからコーナーまでの距離が短くなっていて、距離が短くなることも相まって2000よりも前目のポジションが取れるかが重要になっている。
その為、基本的には内枠の先行できる竜が有利だといえる。
脚質でいうならエクスに適正のあるコースだが、初めて走る距離になるのでペース配分ができるかどうかはまだ未知数だった。
相変わらず淡々と進行していくレース前の案内を眺めながら、グレイはステラに尋ねる。
「エクスさんの調子はどうだ?」
「悪くない……とは思うわよ。ちょっと入れ込んでる気はするけど」
ジョッキーは馬に慣れ親しんでいるからパッと見ただけで善し悪しがわかる――と思う人もいるかもしれないが、実際に乗って歩かせたり軽く走らせたりしない限りは殆どわからない。
有名なジョッキーである武豊にしたって地方競馬なんかで馬券を買うときにはパドックを見てもぜんぜんわからない、と言うくらいだし、福永祐一は前走時との比較でようやく判断ができなくもない、とも言っている。
要するに大半の人間は馬体を見て何かを判断するのは難しい、と考えてもいい。
重ねて今見ているのは馬ではなくて、筋肉のつき方も鱗などで極めてわかりづらい竜なのだから尚更である。
そこで同じ竜であるステラからどう見えるか、を尋ねたグレイであったが、返ってきたのはなんともいえない返事であった。
「でも、いつもよりは緊張してない方ですよ。やっぱり、今回は単に逃げるだけじゃなくて、道中もどうやって逃げるかがイメージできている分不安がないんだなと思います」
いいお手本も見せてもらいましたしね、とルクスが片目を瞑りながらグレイに言う。
「そう言ってもらえると嬉しいですけどね」
軽く笑みを浮かべたグレイの横で、ステラは露骨にあんまり仲良くするんじゃないわよ、的なオーラを発している。
「あんまり仲良くするんじゃないわよ」
直接言葉にも出してきた。
先だってグレイに偏った知識を植え付けていたことがバレて以来、既になりふり構わないスタンスである。
普通であれば嫉妬丸出しの姿勢に少し引いたりもするだろうが、ステラにとって幸いなことにグレイは普通の恋愛観は持っていなかった。
本人は気付いていないが、前世では両親が離婚していることで若干女性不信気味であったし、中学を卒業してから競馬界という閉鎖的な環境に身を置いていたこともあって男女の機微を理屈はともかく感覚的には理解していない。
なのでこうしてわかりやすく好意を示してくるステラの姿勢は基本的には奏功していると言っていいし、グレイ自身も救われている部分があった。
が、今ここにおいては逆効果であったことを続くルクスの言葉によってステラは理解させられる。
「え、まだあんまり仲良くないですよね? お互い敬語のままですし」
「あー、まあ、そうですね」
「――でも、そろそろ敬語を使うのをやめてもいいと思うんですが」
一拍溜めた後、繰り出されたのはキレ味を感じさせる提案だった。スプリンターズステークスのグランアレグリアの末脚くらいキレてた。
「私って下手したらお姉ちゃんより距離取られてません? 何か私悪いことしました? ステラさん? ねえ、教えてくれませんか?」
ずいずいとステラに迫るルクス。
ステラは唐突なルクスの豹変に戸惑いながら、グレイになんとかしなさいよ、とアイコンタクトを送るが、ルクスのカットインによりその試みは阻止されてしまう。
「別にね、グレイさんを奪いたいとかってわけじゃないんですよ。ただお友達として仲良くなれたらなって。ダメですか? ダメなんですか?」
「い、いいわよ」
「よかったです」
すん、とその一言を境に元のルクスの雰囲気に戻った。
何がルクスの琴線に触れてああなったのかはわからなかったが、グレイとステラの二人の共通の認識は深掘りしないでおこう、だった。
「そろそろ始まりそうですね」
何事もなかったかのように視線をコースに向けたルクスに、そうだな、とグレイも同様に切り替えて応じた。
スターターが旗を振る合図をきっかけとして、続々と竜がゲート内に収まっていく。
エクスが入った枠は内から8番目で、絶好の枠とは言えないが、スタートをミスらず出足さえつけば十分にポジションは取れるだろう。
逆に最内なんかはスタートに失敗した場合すぐに囲まれたりしてリカバリーしづらいので、緊張が見てとれる今のエクスにとっては好都合なのかもしれなかった。
一方でライダーであるファイは全くの自然体でエクスに騎乗している。
フラットな重心を保っているファイを見て、グレイはいいな、と感心した。
<ロンド・ドレイク>においてはともかく、少なくとも競馬の場合、ゲートはジョッキーが上手く出すものではなくて、上手く馬が出るものであるので、基本的にはその時点でジョッキーが支配的になって成功するものでもない。
ジョッキーが前のめりになりすぎればスタートを切るための後肢に力が伝わらなくなるし、落馬の危険性も高まる。かといって後ろに重心が傾けば前への推力が削がれてしまう。
勿論馬にもそれぞれ個性があるので、これが正しい姿勢、というのはないが、それでもファイの姿勢は議論の余地なくいいモノであるように見えた。
――ゲートが開いて、竜たちが一斉にスタートを切った。
今回のメンバーの中でも距離を延長してきたエクスの出足が飛び抜けて速く、問題なくハナを取り切ることができた。
そのまま内ラチにまで寄せるようにしてポジションを確保する。
すぐにコーナーに差しかかるので、この時点で殆ど隊列は決まったと言っていい。
距離損を考えても外側から追っつけていくのはリスクが高いというかメリットがないし、先行勢がポジションを奪いに来るなら向こう正面に入ってからになる。
それをわかっているのか、ファイは手綱を引いてコーナーを比較的遅めのペースで回す。
後続がごちゃついて、多少横に膨らむ形に隊列が変わる。
向こう正面に入って、そのごちゃついた竜たちを尻目にペースを上げた。
こうなると内に包まれた竜は動きようがなく、番手辺りにつけた竜や外目を回していた動きやすいポジションにいた竜だけが反応してついてくる。
上手い、とグレイは素直に評価した。
動けなかった竜はよっぽど能力があるか、エクスを含む先行勢がペースを間違えて崩れない限り勝つことは難しいだろう。それだけポジションが悪くなってしまったのだ。
外目を回していた竜についても距離損があるし、注意すべきなのはスタートから前目につけられた竜になるだろう。
向正面から200メートル走った地点に600メートルの標識が立っているので、残りは1200メートルになる。
この後をどう立ち回るのかをグレイが考えていると、同じような疑問を抱いたステラに袖を引っ張られた。
「ここまではいい立ち回りだと思うけど、ここからどうするのよ。もう息を入れるタイミングもないだろうし」
全体のペースが徐々に加速していく。
それを見ながらグレイは、
「――ここから無理矢理押し切るつもりだと思う」
横目でこちらを伺っていたルクスにも聞こえるように推論を口にした。
殆どの竜が前回と同じ距離を走るメンバー構成の中、距離延長勢のエクスが持っているアドバンテージといえば軽い斤量とハイペースに対する耐性である。
距離やコースには素質だけで順応できるケースは多いが、経験したことのないペースには大抵の場合慣れが必要になる。
例えば1800メートルを走っていた馬が1600メートルの重賞に距離短縮して出るとき、そのレースまでに叩きとして1400や1200を一旦使うのもペースに慣れさせる為だ。
そうしておいて本番では楽に追走できる――という狙いがある。
つまり慣れないペースで走っている竜に対して、慣れているペースで走っているエクスなら体重の軽いファイを乗せていることも加味して逃げ残れるのでは――とグレイは結論を話した。
実際のレース展開もそうなってきていて、エクスが2回目のコーナーを迎える頃には全体がトップスピード手前ほどまで加速し始めている。
そのままの勢いで直線に入り、いっぱいいっぱいになったエクスがそれでも懸命に脚を使う。後ろの竜も各自全力で追い出しを始めたが、脚を溜められていなかったこともあって、エクスに届きそうで届かない。
――形は違えど先のレースの再現か、と思われた矢先、最後尾から一人脚色の違う竜が躍り出た。
「わたくしの! 出番が!! 来ましたわーっ!!!」
何事かを叫びながら疾走している。
その背中にはファイと同じくらいに小柄な人影が振り落とされまいと必死でしがみついている様が見えた。
――中距離以遠でのハイペース展開で、最も恩恵を受ける脚質は何か。
それは追い込みである。
道中は最後尾になろうともひたすらマイペースで走り、直線ないしは最終コーナーから溜められた脚を一気に開放する。
他が疲労で足取りも重くなっている中を、まるで止められた時間の中を、一人だけで走っているかのような速さで最後の直線を駆け抜ける。
ごぼう抜きだった。
特段他の竜が弱いわけではない。能力に差はなくとも、展開の向き不向きでこうして圧倒的ともいえる光景を目にすることになるのがレースの怖さだとも言える。
勿論追い込みにもリスクはある。というよりも他の脚質よりも抜きん出てリスクが高い。
もし先行勢がスローペースで運んだならば、そのままポジションの差で勝敗がついてしまうからだ。
そのリスクを抱え、それでも後方待機に徹して。
そして展開が向いたならば――目の前の光景は必然であるとも言えた。
「……っ」
ルクスが歯を食いしばって、祈るような、或いは刺すような目つきで、エクスとその竜との縮まりつつある差を見つめている。
グレイは自らの前世の経験からなんとなく、どちらに軍配が上がるのかを察していた。
こうした場合、大抵勝つのは――。
「――わたくしが! 一番ですわーっ!!」
――エクスは2着に終わった。
距離延長に伴って一定の成果は出した形だが、本人が望んでいた勝利は辛くも逃す結果となった。
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