第12話 変わり行くもの
変わらないものがあるのと同時に、変わらざるを得ないことがある。
それは多分、依子も昌士も知っていた事だった。
そして、それが前触れもなく訪れることも。
幾つもの季節が移ろい、朝晩が少し肌寒くなる秋の始めに珍しく依子が風邪をひいた。
本当にただの風邪だった。
依子は風邪が移ると悪いからと昌士に暫く来るなと言い、昌士も早く治せとぶっきらぼうに話すいつもの光景だった。
だから昌士は知らない。
いつも通りと言うことが、いつも通りであることの奇跡だったことに。
ゆっくりとした
それは幼くない幼馴染みの二人の時間もまた同じように進んでいる。
二人の
続く
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