第69話 迷子探しはどこへ?

「そうねぇ~」

 ウェンディは、スマホから顔を上げると、ピーターに尋ねる。

「うーん、そうだなぁ」

ピーターは腕組みをする。

「なぁ、ティンクは、どう思う?」

 ティンカーベルはさっきから、ピーターの肩に止まって、

アッカンベーをしている。

(あらあら、やっぱり仲が悪いのねぇ」

カガリはクスリと笑う。

「交番とか、警察とか、ないですよね?」

アキが聞くと、ユウジも「うん」とうなづくと、

「ここ…ファンタジーランドには、そういうインフォメーション

 センターとかないの?」

ウェンディに聞く。


「へっ?」

 ウェンディは、また大きく目を見開く。

「インフォ?」

「センター?」

ポカンとするので、どうやら何も知らないようだ。

「うーん、まいったなぁ」

ショータは、腕組みをしている。

「あっ、あそこに行ったら?」

ふいにウェンディが、ピーターの方を向く。

「あそこ?」

「ほら、ゼペットじいさんの家!」

「あぁ~確かに、物知りだもんなぁ」

ウェンディとピーターは、何やらうなづき合っている。


「なに?ゼペットじいさんって」

 アキがショータに向かって聞くと、カガリはにっこりと

微笑む。

「ほら、ピノキオに出てくるおじいさんよぉ」

楽しそうに、声を上げた。

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