第26話 さて、どうする?

「どうする?」

「ついていく?」

「え~っ、でも、ワナかもしれないよ」

 すぐにアキたちは、ノワールから離れて、作戦会議だ。

「もっと…この屋敷の中を、見てみたかったのに!」

ケイタは不満そうだ。

何しろ、御馳走にありつける…

そう思ってここに来たのに、アテがはずれたからだ。


「探検したいの?

 いいよ、案内するよ」

 ケイタの話を、耳にしたのか…

ノワールは、ピョンと棺のふたから飛び降りる。

「え~、いいの?」

すぐに、ケイタが食いついてきた。

「ちょっとぉ」

カガリは眉をしかめて、ケイタを見あげる。

「ここ…お化け屋敷だよ?

 お化けが出たら、どうするの?」

それに付き合わされるのは、イヤだなぁ。

カガリは、

「ね、アキちゃん」

アキの袖を突っついた。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る