第25話 ボクたちを呼んだのは…

「ボクたちに、会いたいって?」

「だれ?」

 ユウジもケイタもポカンとして、

「それって、あれかな?

 ガイコツの復讐とか?」

ケラケラと、ケイタは笑い飛ばす。

「さぁ、どうでしょう」

ノワールは、ツンと澄ました顏をすると、

「それは、あなたたちが、見つけないといけない」

なぜか、詳しいことは教えてはくれない。

「それじゃあ、どうやって探すんだよぉ」

「さぁ?」

「もしかして…カフ?」

「やっぱり、カボチャ頭だろ?」

口々に、ケイタたちは言う。

「どうでしょうねぇ」


 ノワールは、それ以上は口にはせず、スルリとケイタの前を

すり抜ける。

「何だよぉ~

 人を呼びつけておいて、教えてはくれないんだ」

 ケイタが大きな声で、ノワールに向かって叫ぶ。

クルリとノワールは振り返ると、

「私は、案内人。

 ガイドしか、出来ません」

シッポをピンと突っ立てて、

「さぁ、どうしますか?

 ついて来ますか?

 それとも、ついて来ない?

 決めるのは、あなたたちです」

急に、ツンとした口調で、ケイタたちを見つめた。

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