第5章 "約束"
私は周囲の人間から距離を置かれるようになった。
(また、孤立か。)
だが、今回はいつもとは違う。服がなくなり、金がなくなり、鍵がなくなり、、、と、陰湿な嫌がらせが始まった。
(俺が一体、なにをしたというのだろうか)
ただただ、私は物が無くなっていく様を見ることしかできなかった。止めることなど、到底できなかった。
そんな私を見て、Yがこう言った。
(Mへの謝罪として半年間、毎日笑いながら大量の水を被れ。そうしたらお前は許してもらえる)
意味がわからなかった。
謝罪?失恋をしたら謝らなければならないのか。
だが、心身共に弱っていた私はその"約束"をのんだ。
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