第3話 体内魔法と体外魔法 ①
父さんの話を聞いたその翌日、俺はものすごくモチベーションが上がっていたので、放課後に母さんに魔法の練習に付き合ってもらった。
「自分から魔法のの練習するなんて久しぶりね。 昨日の話を聞いたから?」
「昨日の話って何ですか?」
と言い幼馴染である美保が母さんに聞いてきた。
母さんがそのことを話すと美保は一瞬喜んだよう笑うが、すぐにあざ笑うようにして、
「でも、またすぐに不貞腐れてやめちゃうんじゃな~いw」
「うるさい、今回はマジでやるから」
やる気がみなぎって、かなり強気の発言をしてしまったが二人とも驚いたようで、母さんにいたってはちょっと目に涙を浮かべて喜んでいた。
俺ってそこまでやる気がないと思われていたのか、と考えてると
「春人がやる気があるうちに、やりましょう。おばさん!」
と、一言余計なことを言う幼馴染であった。
「じゃあまず最初は魔力操作から始めようかしら。美保ちゃんもそれでいい?」
「はい、私もそれでいいです。わざわざ時間をとってもらいありがとうございます」
「いいのよ、私なんか国立魔法科学センターの職員って言っても、2時くらいには帰れるしどちらかていうとパートに近いから」
「いえ、それでも時間をとっていただきありがとうございます」
「ほんと、美保ちゃんは魔法が好きなのね」
「はい!」
「それじゃあ、はじめましょうか」
「「はい」」
そうして魔力操作の練習が始まった。さすがに二人とも魔法が得意だからがなかなかに上手い。
俺は魔法が苦手だが、魔力操作はある程度できるどころが、結構得意でなんならこれに限っては二人よりもできると思っている。
一般的にこの魔力操作が上手ければ上手いほど、魔法を使うときの魔力量が少なく済み、魔法が得意といえる。
なぜなら一般の人には魔力を持っていて、人によって魔力量の上限は決まっており、その上限は伸ばすことができない。だから魔力操作は魔法使いにとっては基礎中の基礎であり必須の技術である。
「あら、久しぶりなのに案外できるじゃない」
「相変わらずこれだけは得意なのね」
「まあな」
と言いつつも内心では少し気分がよかった。
「じゃあ次のステップに行きましょうか」
そういうと母さんは、俺たちに本を渡してきて、少し興奮したようにしゃべり始めた。
「美保ちゃんは、知ってるけど春人のためにも今一度説明するね。この本は、魔法使いにとっての
そういって俺たちは本を読み始めた。
俺が本を読み終わったころは周りは暗くなり始めた。
「やっと読み終えたの。おっそ~w」
と俺よりもはるか早く読み終え、魔法の練習していた母さんと美保が近づいてきた。
「それで少しは魔法のことについて分かったかしら」
「時間がかかったけど、だいぶ理解できたかな」
「ならよかった。魔法は感覚的なことが多いけど論理的に考えれるともっと上手くなれるわ」
「私も最初は完全に感覚に頼っていましたが、この本を読んでもっとできるようになれました」
「美保ちゃんはまだ感覚に頼りすぎだけどね~ で、どこまで理解できたが説明してもらえるかしら?」
「分かった。簡単に言うと、まず最初は魔法の技術はかなり最近に発展した。魔法と科学の発展が関係している。ってところかな」
「正解。ちゃんと読んでいるようね」
本によると、はるか昔から魔法は使われていたがその練習法や習得法などは、曖昧なもので地域によっては目をつぶすなど過激な方法などがあった。
しかし19世紀に科学技術が発展してから、魔法という曖昧なものを科学で解き明かせるようになったというよりも、人が科学知識を身に着けその考えを魔法に変えて考えれるなったからだと、この本の作者は述べている。
「じゃあ、魔法の種類、系統を教えてもらえるかしら」
と言われ、俺は苦い顔をしながら答えた。
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