怪異の正体が判明してからどう受け止めるか

霊感体質の主人公が友人の家に棲まう怪異を突き止めていく本作は、少しずつ違和感が膨らんでいくホラー作品。一方で、ヒューマンドラマやミステリー要素もあるので、ひとえにホラーとは言いにくい作品でもある。

じんわりと怪異に日常を蝕まれていく恐怖。
のほほんな日常シーンだと思っていた冒頭からすでに異変は顔を出していた……。


特に前半部分ですが、怖いというより気味の悪さにゾゾッとしました。友人との電話や遊び、職場のシーン。定期的に出てくる何気ない日常が気味の悪さを助長しているのかなと思います。

怪異の正体がわかってからどう受け取るか。
自分は、主人公の共感力の高さに脱帽しました。