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「わあぁあぁ!」
自分の叫び声で、目が覚めた。
はぁ はぁ はぁ はぁ
荒い呼吸音が、暗い部屋の中に響く。
「夢……?」
服が汗でびっしょりと濡れて、身体に張り付いている。動くと、冷たくて気持ちが悪い。
「うぅ……」
布団から起き上がろうとして、僕は自分が震えていることに気が付いた。たった今、自分に短剣を突き刺したのだから当然だ。
やっとの思いで身体を起こして、恐る恐る両手を見たが、血はついていない。それでも、手に
——本当に、夢なのかな……。
夢のはずなのに、先ほどの
——もしかして、あれは夢じゃなくて、
本当にそうだとしたら、麗華と瑠衣は、なんて悲惨な死に方をしたのだろう。
ずっと、
こんな気持ちは要らなかったのに。
ただ瑛斗の為に、麗華と瑠衣を消そうと思っていたのに。
温かいのものが、頬を伝っては、手のひらや布団に落ちる。多分これは、汗じゃない。麗華の記憶に引きずられたのか、僕自身の気持ちなのか、どちらなのかは分からない。
けれど、どんどん溢れてくる涙は、いつまで経っても、止まってはくれなかった——。
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