第20話殺人計画

そのままアサリは甲の世話を焼き続け、甲の妻になった。

アサリを抱いても心を許さずいつでも距離を置いていた。

 アサリはおっちょこちょいで、その欠点を利点として捉えていた。

アサリに復讐する為だった・・・。

アサリがドタバタと、自宅の掃除を終えて店のカウンター奥に立つ。

何気に甲が置いていた店のモーニングセットの売り上げを書き足してない損益計算書が眼に入り、手に持ち上から順に眼を通す・・・。

 アサリはやがて激昂し出した!「こんなの赤字決算じゃない! 来月どうやって食べて行くの!」

モーニングセットが完売した正午前、店内はガラガラだったから背景はナイスタイムリーだった。

しかも4階、5階のテナント料は月々15万円だったから食うに困る訳がなかった。                    もう少しバカで無かったら死なずに済んだのに・・・。

 半狂乱のアサリが店から飛び出し、何時もの時間で宅配の4トントラックは信号が青に為る前に交差点を通過しようと、アクセルを踏んだ刹那! 


アサリはあの世へと旅立った・・・。


 笑っちゃうなあ!

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