第19話復讐を誓う!

そして父は助からず、うつ伏せの父を返したら両眼にミミズや蛭が食いついて皮膚の中で蠢いていた。子供には見せたくは無いと思ったらしい・・・。


間違いじゃなかったよな! と思う甲・・・。


いつの間にか涙が両目から流れて目尻から伝い両頬を濡らしていた。


 甲はもう目覚めていたが、臨時雇いの従業員が忙しく店を切り盛りしているのに顔を出さず、ただただ、天井を見て回想をしていた還暦の夏・・・。


 父の通夜の明け方、独りの女が手を合わせに来た・・・。


その日から甲に着かず離れず世話を焼いた。


苦しみや悲しみから脱却した甲が成長し、その女は烏丸朝里(からすまあさり)とったが、彼女が父を殺したのは間違いない!

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