第10話引率のタナトスと娘リンバ
「起きろって!出発の時間だあよ!」アサリの右足首の横に立ち、アサリの背中に向けて怒鳴る!
タナトスのしわがれた声に反応してアサリが飛び起きたのは大昔に亡くなったアサリ自身の祖父の声に似ていたからだ!
「あ、おばあさん此処は何処なの?」右腹を下に横たわっていたアサリはうつ伏せになり水源地に頭を向けて倒れていたが、両手を突いて両肘を伸ばし上半身を目一杯起き上がらせ、障害物が無く沿岸まで望める綺麗な湖面がエメラルドグリーンの光がキラキラと眩しいくらいに反射してタナトスの身体を通り抜け、アサリの両頬がスクリーンになつて光の波が白昼のレーザー光線の様にユラユラと反映されていた。
勾配3%の貯水池までの池畔に引力の感覚は無かった。
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