　繰り出される魔法を見切って、突くことで崩壊させていき、そのまま魔力突きを入れると絶命してしまうのでグーパンをしようと思うと、新協会長は棒立ちになった。

「参りました」

「はい？」

　いきなりの白旗についていけずに驚かせられると、足をおり、土下座の姿勢を取り始める。

　ヤンキー漫画でしか見たことない展開だ。

「いや、そこまではしなくていいです」

「……誠意を体で見せろと？」

「そっちでもないです。もう降参の言葉で水に流したってことです」

　土下座をキャンセルすると着物の帯に手をかけ始めたので止める。

　ここで行為に及べるような自由奔放さは俺にはないし、何より今はドローンがこちらを録画している。

「なんでしょうか。新協会長を見ていると、モンスターではなさそうな気がしてきたので、呪いを解きましょう」

「本当ですか！？」

「でも怪しい行動をすれば、すぐに捕まえて、モンスターとして処理しますからね」

「それで構いません、旦那様」

　俺から了承が取れたのが、嬉しかったのか、新協会長は身を寄せてきた。

　ーーー

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