第51話 配信スタート
ドローンの性能とエルメスCEOが言ったことが本当だと証明するためか、エクスプレイの社員によって目の前に大型のモニターが用意される。
「あなたはうちに来ることを乗り気じゃないみたいだけど、この配信を見た後はどうかしらね」
「自信のほどが大きい見たいですね。CEOと俺が素晴らしいと思うものが同じであればいいですが」
「怒ってるわね。その顔ゾクゾクしていいわ」
俺は怒ってるような気はなかったが、険しい顔をしていてたのか、エルメスCEOは頬を赤く染めて、こちらをうっとりした顔で見る。
人が怒っているところを見て喜ぶなど理解に苦しむ。
何があったらこんな情緒が覚醒するのか甚だ不思議だ。
ーーー
「こんにちわ! 今日はS級ダンジョン『怨霊の箱』を攻略したいと思います!」
配信が始まりアスカが気合いの入った開始の合図をすると、リスナーたちは沸き立つ。
・こんアスカス
・S級ダンジョン単独配信おめ!
・今日は保護者がいないので何か起きますね
・初の他社コラボ配信がアメリカ大手のエクスプレイってやっぱりアスカスSUGEEEE
・オールスターから波に乗ってるわ
・メスガキCEOとコラボwktk
「ウィーす。エクスプレイのディヤリ・ティングスです。今日初配信です。よろしくお願いしまーす」
・ディヤリティングス、略してヤリティン
・ヤリチン?
・おい、ワイらの姫をヤリチンとコラボさせるなんて教えはどうなんてんだ!? 教えは!?
・つまり公式NTR配信ってことですか
・ワイのアスカスが……
・アスカスはお前らのものじゃない定期
・謀ったな! イトゥ!
・イトゥ「俺NTR大好きなんだワ。 今からこいつにNTRって欲しいんだワ」
・ダンジョン協会の腐敗がダンプロにまで及んでいたのか
・イトゥお化けみたいな性能してると思ったがやっぱりダークサイド(NTR)から力を……
始まりから全くの素人と聞いたディヤリの配信からも自分と同じほどの量の声が聞こえてきて、アスカは侮れないなと思い、緩んだ心を引き締める。
ーーー
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