第25話 圧倒的理不尽
いつもの時間に更新できなさそうなので、昼に更新しました
文字数が少ないので、時間作れたら夜にも更新したいと思います
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「ここまで歴然と違うのか……」
まだオープニング。
だというのに、どんどんと差は開いていく。
アスカの配信画面とエボリューションの配信画面を見ている谷崎は驚愕していた。
一大イベントであり、各配信者のチャンネルの同接、登録者数が増えることはわかっていたが、人気配信者と並の配信者でここまで差ができるとは彼は思っていなかったのだ。
アスカの配信の同接数はエボリューションの1000倍以上の差で毎秒上昇していく。
数字の暴力としか言いようのない光景がそこには広がっていた。
他の配信者の配信も見たところ、エボリューションはこれだけの大差を付けられつつも善戦していることがわかった。
エボリューションが新調した武器がリスナーの武器マニアたちに話題にされ、それが有利に働いているらしい。
普通に考えれば他の配信者に差をつけられるほどの奇跡にも似た幸運。
だがエボリューションの比較対象がアスカだということが、逆の印象を想起させる。
これほどの奇跡を起こしたとしても、到底及ぼない1000倍以上の差を叩き出す理不尽。
谷崎とって芸能事務所に勤めていたので、一番人気と二番人気の差には大きな差があることは嫌というほど知っている。
だが、配信者のそれはあまりにも大きすぎた。
一番以外は全て比較対象にもならぬモブ。
この現実はそう言っているようにしか谷崎には思えなかった。
一つの光明として、この大きな差が壁を越えれば緩和されることを知っていなければ、勝てるわけないと断じて、エボリューションが何かをする前から谷崎は諦めていただろう。
細くはあるがまだ勝てる可能性はあるのだ。
「まだだ……! まだ……!」
かつて見たその可能性を信じ、無謀に挑む担当配信者を谷崎は見守る。
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