第6話

どうやら、俺の冤罪が発覚した理由は、俺を嵌めた人、そしてあの時直ぐに駆け付けた先生を含む集団で俺以外の人にも痴漢を仕立て上げていたかららしい。


 最初はこの学園で唯一の男の俺が単純に気に入らなくてやったようだが、その後にそれが快感に変わり他の人達も嵌め続けたようだ。


 馬鹿なことに、その時の計画履歴の中に、俺の痴漢の事件の時のもあったようだ。警察が学校に連絡をしてくれた。


 そういえば生徒会長が痴漢が増えていると言っていたが、その多くが冤罪だったとは


冤罪が判明して、流石に直ぐに学校に登校する気にはなれず、今日は特別に休みを貰った。


 「・・・お兄ちゃん」


義妹と一緒に泣き続けたあと、とりあえず義妹は風呂に入り、今は二人でソファーでゆったりしてる。


「どうしたの?」


「何でもないよ。呼んだだけ。」


義妹がすごく甘えてる。


 「なぁ、宮」


「なぁに?お兄ちゃん?」


「受験どうしようか」


「うーん」

俺の高校はとっくに終わってる。


 「でも、私お兄ちゃんと一緒ならなんでも良いや。高校に行かなくても」


「俺が言うのはなんだけど、それはなぁ」


「でも、本当にそれで良いもん」


「なぁ、俺を痴漢に仕立て上げた学校だけど、もう一度目指してみるか」


「お兄ちゃんと同じ学校がいいから目指せるなら目指したいけど」


もしかしたら、流石に今回のことはあまりにも学校が悪いし、転校みたいな形で特殊な入学方法はあるんじゃないだろうか? というか、もしダメだと言われたら、最悪中卒で義妹の為にバイトをして暮らすのでも良いのかもしれない


 「俺、聞くだけ聞いてみるよ」


「本当に??」


「うん!」


「でも、本当にいいの?」


「うん、どんな学校でもお兄ちゃんと同じ学校が良いもん!!それに」


「それに?」


「新しく入る一年生達は痴漢とか関係ないもんね」


「確かに・・・でも教師は最悪だよ」


「お兄ちゃんのことで脅す」


  笑顔で凄いことを言う世界一可愛い義妹だった

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