16 木炭小屋改装中

朝起きると、ルイーディアの家のドアからミランダが出て来た。フェクトは日の出からは既に起きており、彼女の前にひれ伏す形でしゃがみこむ。

肩紐を掴むとフェクトと声を交わす。

(おはよう。今日はどうする?)

「おはよう。途中まで荷物運び、頼むよ。売ったらまた戻ってくる。」

(あいよ。せっかくの体だし、それまでは木炭工場の整備でもしておく。)

「頼んだよ。」

彼の足音と魔物の気配で、ルイーディアは飛び起きた。ドアを開けて魔法の杖を構える。

「ミランダ?!り、リザードマン!?」

(おはよう。おぉセクシー。)

キャミソールの肩紐と魔女の帽子がずり落ちた。

「その声、フェクト…?」

「あんた、昨日あれだけノックしても起きなかったのに。」

ミランダが腕を組んでため息をつくと、彼女は呆れた顔で舌打ちする。

「チッ…んも~!あんのさぁ……!勝手に家で寝ないでって、いつも言ってるでしょ!鍵かけてんでしょうが!」

散らかっている部屋の暖炉の前だけ人間が横たわれるスペースが確保されている。ミランダが寝た跡だ。

「いいじゃんなんも取ってないんだから。床で寝るぐらいさ。」

「礼儀の問題!」

(盗賊にピッキングするなって言っても普通は聴かないだろ。)

「ごもっともだねぇ。」

「うるさい!なら宿賃払え!」

(まぁまぁ、俺が力仕事とかしてやるからさ。リザードマンの体なら色々と…)

バタンとドアを閉じて閉め出された。フェクトは貧困街区の門前まで戦利品を持っていく。

「持ってきたはいいけど、こりゃ使えないねぇ。」

重たくて歪みすぎているリザードマンのフランベルジェをミランダは手放した。

(じゃあ、俺が持って行ってもいいか?)

「あぁ、いいけど。」

フェクトが使った後のものは、元々波打っている刀身が更に歪んでしまっている。

(このままじゃ、大した売り物にもならないだろ。打ち直してみる。)

「出来るのかい?」

(出来る気がする。)


彼はミランダと別れ、ルイーディアの下に戻った。朝の10時頃になって、ようやく彼女が二度寝から目覚める。

「で、そのカッコはどうしたのよ。」

(成り行きで奪った。どうなってるか、霊視出来ないか?)

「ふーん…ま、いいわ。前の依頼の礼もあるし、アタシも気になるから今回はタダで見てあげる。」

彼女が水晶玉ごしにフェクトを見る。彼の体の感覚通り、骨格標本になったリザードマンのうなじから右腕で垂れさがったヒトデの姿がある。

「リザードマンの方は完全に死体ね。アンタに乗っ取られてるわ。」

(分離できると思うか?)

ルイーディアは苦い顔をした。

「…繋がってる部分を切り落とせば。」

(だよなぁ…右手叩き切らないとか…)

「こればっかりは覚悟が要りそう…まぁモンスターだし、なんとかなるんじゃない?」

(簡単に言ってくれる…。)

彼はため息をついたあと、立ち上がって家を出る。

(ま、折角だ。この体で出来ることを今やっちまおう。)

「察するに肉体労働なんだろうけど…これから予定あるの?」

(木炭小屋を拡張する。君がモンスターを操ってることにしてくれないか?お代はあとで払うし、座ってみてるだけでいい。)

「はいはい。どうぞご勝手に。」

彼女は杖を持ってフェクトと共に木炭小屋へ向かった。貧困街区で雇われた作業者たちは、リザードマンを見てぎょっとしたが、彼女の説得が通じて簡単に信じ込んだ。

フェクトはスコップを持ってあっという間に基礎を掘り進め、半日でレンガ焼きと木炭やタール保管用の小屋をくみ上げて建ててしまう。

「特に指示だしてないのに、随分働くんすねぇ。」

ルイーディアは切り株に座って書物に目を通していたところに、作業者から話しかけられた。

「え?!あぁそうね!一回魔法かけちゃえば、あとは勝手にやってくれるから!」

彼女も作業が長引いていて油断してどぎまぎして答える。彼に言われた通り、座って片手間に別の事をしていたが、当のフェクトはとんでもなく作業の効率がいい。

体躯と筋力に秀でるのもあるが、彼自身の知識量からくるものだろう。

「首都から来た魔法使いってのはすげえや。」

「秘密だからね。特に中央にバレたら大目玉なんだから。」

「へへへ。わかりやしたよ。」

彼女はフェクトを睨みつけ、念話を送る。

(ちょっと、少しはそれっぽくふるまってよ!モンスターを操る魔法なんてアタシも聞いた事ないんだから!)

(え、ないの?定番だからてっきりあるものかと。)

(どこの定番よ!もう終わってるのに今度は何作ってるのさ!)

フェクトはいつの間にかレンガ焼きの小屋の裏に長細い溝を作って石を組んでいた。

(ついでに炉でも作ろうかと。木炭であれば剣の打ち直しぐらい出来るし。余熱で浄化済みの木炭の水気も取れるからさ。)

木炭を敷き詰めて火をつけると、フランベルジェを放り込んだ。気が付けばふいごまでしっかり作られている。

「お、おい、今度は剣を打ち始めたぞ。」

「そういえば、金床とか鍛冶道具一式は買っとったなぁ…」

ルイーディアは間に入って両手を広げ、作業員達を押し返した。

「あー!あー!今日はもう上がっていいですよ!」

「あっそっかぁ。」

「んじゃお先~。」

作業員達はミランダのいる街へ戻っていった。ルイーディアは心労に肩をがっくりさせて切り株に座る。

(やれやれ、意外とフォローに気使うな…)

金槌の音はリズミカルで早い。明らかに手馴れている。

(魔法に科学知識に土木や鍛造技術まで…本当になんなんだコイツは。一人の人生で勉強しきれる量とは思えないけど…異世界人ってこんなのが基準なのかしら?)

赤熱した刀身のフランベルジェを金床で折り曲げ重ねては伸ばしていく。時折、焼いた藁を挟んではまた熱して打つ。

(そういえばルーイ、念話覚えたのか。)

(そうよ。まだ扱いなれてないけど、何もしてないわけじゃないんだからね。)

(家で寝てばっかりな印象があったよ。)

(それは否定できないけどさ。)

フェクトは作業を続けていく。

「それ、どれぐらいかかるの?」

(明日までかかりそうだ。)

「アタシ、先に帰るからね。」

(おうよ。)

フェクトは夜通し作業を続けていく。


後日。


木炭小屋の狼煙を見て、ミランダが井戸の浄水に使った木炭を持って戻ってくる。炉の上に干すと、彼女はフェクトに剣を手渡された。金属光沢の美しい短い曲刀が手渡される。

「へぇ、カットラス?サーベル?あのナマクラが随分立派になるもんだね。」

(スティレットだけじゃ心もとないからな。見た目はサーベルだけど、製法はカタナだ。あのフランベルジェ、よく曲がるから心鉄に使えそうだと思って。突きがしやすい様に反りを少なく、分厚く、短くしてる。)

「カタナって…シルクロードから入ってくるアレかい。」

(この世界にもあるのか。ジパング、ヤマト、あるいはニホンが。)

「あぁ、あるよ…。カタナっていったら、長大でもっと反ってるとか曲がりやすくて薄いものって聴いたけど。ウチが質屋で見知ってるのとは随分違うね。」

ミランダはフェクトから離れて刀身をじっと見つめた。両手持ちが出来る柄の長さ、振れも突けもする重量バランス。刀身の波紋。扁平で幅広のカットラスと違い、細身で厚手の刀身。

エストックやレイピアと違い、腹を掌にのせて跳ねさせてもしなりが少ない、ほど良い厚み。振れただけでも肌が切れそうな凄まじい鋭さと冷たい輝き。彼女はしばらく見惚れた。

「ふーん…」

刀といっても、15世紀は日本本土ですら戦国時代の打刀や太刀が入り混じる時代だ。


舶来品には大陸由来のものも混ざるなれば、倭寇の苗刀といった薄手のものも多い。製法が違う大陸由来のものもあれば、合戦のさなかに作られた粗悪な数打ちもある。

名刀が遥か彼方の冒険者の手元に渡ることも少ない。遠く離れた当時の海外の現場からはカタナの評価は低かった。鞘に納めると、彼女はしゃがみこんでフェクトの目の下に後頭部を当てて二人は地べたに座り込んだ。


(気に入ったか?)

「あぁ、いいのかい、貰っても。」

(次の冒険のためだ。君は装備の代金をケチりがちだろ?アンロッテンの武器も貧弱すぎる。)

「違いないね。」

(折れやすいから実戦の前に試し切りはしといた方がいいぞ。んで、稼ぎはどうだった?)

「金貨30枚に銀20と銅15。かなり良い稼ぎになったよ。悪いね、昨日は帰ってこれなくて。クレアおばさんに捕まってさ。シトリンと一緒に晩飯食ったら、そのまま寝ちまった。」

(家族は大事だ。)

「ふふ、言うね。それで、次のお話なんだ。旧市街区の区長からなんだけど。」

彼女は書簡を開いてフェクトに見せる。

「ぜひ会いたいとさ。ウチひとりで会いに行っても力になれないんで、どうすべきかって思ってね。アンタもそんな格好だし。」

(そっちが来いって返そう。俺達も暇じゃない。)

「うはは。いいねそれ。」

荒っぽくわかりやすい返答にミランダは上機嫌になる。

(次は川までの道を整備しないとな。いざとなったら、川下りでトンズラだ。この炉は元々、刀剣じゃなくてナタや鎌が折れたりした時のため作ったんだ。切った材木でイカダも作らなきゃだし。この体のうちにやっちまおう。)

「うっし。次はなんの店を復興させる?武器屋?薬屋?」

(馬屋と、宿屋と伝書だ。薬屋はその後。)

「馬屋かい?」

(商人の馬車の往来がある宿場になるからな。馬を停めるところが必要になる。飼葉とか穀類の仕入れが必要だからな。)

「はぁ~なるほどねぇ。」

(ただ、買ったものだけじゃやりくりが厳しい。ここらを中心に成長しやすい飼葉を作っていかないとな。酸性雨の影響がないところを何とか見極めていかねえと。)

「頼むよ。返答はウチから伝えておくからね。」


ミランダは街へと戻っていく。フェクトは手を振って見送った。


「随分仲よさそうじゃない。」

(ルーイか。どうした?)

「ねぇフェクト、アタシからも頼みがあるんだけどぉ…」

上機嫌に彼女はべたついてくる。

(その色仕掛け仕草、仕事に関係ないお願いだってわかるぞ。)

ルイーディアはそっぽを向いて苦い顔をした後に、面と向かい、両手を合わせて頭を下げた。

「お風呂、作ってくれない!?」

フェクトは腕を組んで考える。

(風呂かぁ…贅沢なお願いするねぇお前。)

「そこをなんとか~!中央まで遠いから、何とかして欲しいの!」

(ん~…作れはするけど、時間と材料費がな…。)

フェクトは腕を組んだ。家の増築など、一朝一夕では終わらない。衛生が要求される風呂なら尚更だ。

「ある程度はお金も工面できるけど!」

(出城の建設でレンガも高騰してるからなぁ…こっちでレンガ作ったそばから一瞬で買われるし。モルタルも使わないとだし。)

「そんな豪華じゃなくていいって!最悪、盛り土の部屋でもいいの!」

(あ、そっか。建築基準法とかないんだっけ…そういえば、どういう風呂なんだっけ?もしかして蒸気風呂か?)

彼は記憶を辿る。この時代の風呂はサウナと似た蒸気風呂だったはずだ。建築にあたっての腐食や気密のハードルは大きく下がる。

欧州では、現代でも水道水が硬水のために髪や肌を痛め、シャワーですら好まれないことが多い。水の少ないアメジストの街の近辺では尚更、湯舟に浸かる風呂などあり得ない。

彼は少し考えたあと、彼女の顔を見た。目が合うと魔女の帽子のつばがリザードマンの鼻先にあたる。魔法で土、地面そのものを部屋に出来れば、一気に工程を減らせる。

「そうよ?蒸気以外の風呂なんてあるの?」

(あぁ、まぁ他の国にはね…よし、これで行こう。)

「?」

彼はスコップを持って家に向かう。

(代わりといっちゃなんだけど、俺も人間になったら入れてくれよな。)

「勿論。…混浴はしないわよ?」

(えー!)

「スケベ!お礼なら別で返すから!」

ルイーディアの家に着くと、フェクトが寝ていたすぐ近くに来た。暖炉の煙突を見上げて、フェクトはスコップで痕をつけて間取りを描く。適当な棒を掘った穴に埋めて柱を作った。

(君にも手伝ってもらおう。土魔法は使えるよな?)

「アタシはメイジ、魔術師よ。土魔法は神官職でしょ。」

(え…?)

彼女はむっとした表情で言う。

「アンタというか、モンスターが異常なのよ。深層クラスのモンスターって大体の魔法使えるじゃない。魔術師が使えるのは、火と氷と雷!風土光は神官!賢者は両方!この間冒険出る前に教えたばっかりよね?」

(そうだった…仕方ねえ、自分でやるか。魔法って疲れるんだよなぁ。)

フェクトの眼前に土色に光る玉が発生する。リザードマンは謎の踏ん張りポーズをし始めた。

(ムンッ!ガイアウォール!)

彼は二本指をクンッと立てて間取りの位置に石壁を地面からせり出す。木の棒を巻き込みながら砂利交じりの土壁がモコモコと音を立てながら生える様に伸びていく。

(んむむむむ…!)

「っへぇ~~~~…器用ねえアンタ…。」

ルイーディアはフェクトの背中から身を乗り出して様子を見る。

(ちょっと今集中してるからおっぱいあてないで…!)

聖職者の神殿などは土魔法で石を出して建築される。シトリン達が住む教会もそうだ。石だけのストーンウォールを何度も繰り返し、重ねて建築されている。

教会の総本山などになると、フェクトの前世ですら考えられないとんでもない規模の石造りの修道院になっている。


作業をほんの数瞬で終わらせるのであれば、基礎をつくらずにやってしまうことだ。壁の形状を整える支柱に、粘土を張り付ける、日干しレンガの家が最も最適だ。

その為に穴だけ掘って棒を埋め、木筋として作り、ストーンウォールの下位魔法のアースウォールで土を盛り上げる。

単純な防御魔法だが、戦闘の時と同じ要領で勢いよくやってしまうと、地面ごと跳ね起きて木筋として刺し込んだ棒も真上に吹き飛ばしてしまう。

湿気が多いから小石も混ぜて強度を増させる必要がある。上位のストーンウォールを混ぜて使う。同属性の複合魔法、それがガイアウォール、今彼が適当に作った魔法だ。

そっとゆっくり、密度を上げて別の魔法同士を盛り上げるのは集中力が要る作業だ。

ルイーディアからすれば、真っ直ぐ両手を伸ばした状態で針の穴に糸を通す真似だ。


暖炉の裏に接する形で、壁2枚と天井を作り終えた。彼は腕を組んでため息をつく。

(ふぅ。疲れた。単純だが木筋を入れているから、そう簡単には崩れないだろう。昨日の鍛造炉もコレでやっとけばもっと早く出来たなぁ…失敗した。)

「やんなくて正解よ。一般人が魔法使うリザードマンなんて見たら心臓麻痺するわ…衛兵がすっ飛んでくるわよ。で、お湯の方はどうするの?」

彼は壁に向けて指からレーザーを出す。家の石ごと穴をあけて裏口から暖炉が貫通した。

(後は木の板でもドア替わりにすりゃいいだろ。一丁上がり。)

「なんでもできるねアンタ。一人で街ひとつ作れるんじゃない?」

(過労で殺す気か。暖炉の一酸化炭素で窒息しない様に、ケトルの口の大きさを合わせないとな。)

彼は穴の大きさに合う適当な木の枝を探す。

「ケトルって何?」

(ケトルはケトルだよ。ヤカン。鉄瓶。知らないの?こういうジョウロみたいな形した、あっためてお湯注ぐヤツ。)

フェクトはやかんを地面に描いたが、ルイーディアは真顔でかぶりを振った。

「ジョウロって何?フラスコ?の一種かしら。確かに水をそそぐのに使いやすそうね。」

(うっそだぁ~!こんな簡単なものがこの時代にないの?!信じられねえ!)

ヤカン、ケトルが調理器具として今の形に広まったのは20世紀初頭からである。当時の料理のレシピには、カップ麺の様な、あとからお湯を注ぐものというのは、古いものでもコーヒーや紅茶程度だけだ。

粉末スープなどは19世紀以降のもので無いに等しい。スープ料理や鍋だったら最初から一緒に入れて煮るものだ。

似た形のものは、個人の工房などで実験器具のフラスコの一種のレトルトやシュレンク管程度にしか使われてこなかった。それらは蒸留器具であり、温めたお湯を注ぐものではない。

「バカにすんならアンタが作りなさいよ!」

(しょうがねえな~、今に見てろよ。売れまくるからな。)

フェクトは5リットルは入る大きなサイズのヤカンを作って十数個を金物屋に卸したものの、月に1個売れるか程度で予想を大きく下回るものだったという。それも同じ新築の蒸気風呂の為のものだったとか。


当時の蒸気サウナも雪平鍋に蓋をした形と殆ど同じだ。注ぎ口の隙間から出る蒸気を部屋に充満させて浴びるもの。ただ湿度の高い部屋へ入るのに対して、ヤカンから出せる蒸気量は隣の部屋の暖炉からでも漏れがなく効率が良い。

穴に細工をして手押しのふいごを追加し、スチームの吹き付け機能も追加する。ヤカンにミントやハーブを一緒に入れて煮ることを教えると、ルイーディアはしばらく上機嫌になる。

彼女の体に染みついた匂いを嗅ぎつけたミランダには、すぐにスチームバスの存在がバレた。以降、頻繁に無断使用が始まって、その度に小言の口喧嘩が始まる。

作りはさておいて、自由に無償で使える個室の風呂なんてそうそう入れるものではない。話を聞いたシトリンまで勝手に使う様になり、その度にフェクトにクレームが着く様になる。

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