第4話 文章の基本はパラグラフ

 文章の神はパラグラフと言い換えてもいいかもしれません。それくらいパラグラフは文章にとって重要な概念です。


 パラグラフはトピック・センテンスと呼ばれる要約文とサポート・センテンスと呼ばれる補足文で構成されるある一つのトピック(テーマみたいなもの)のみを取り扱った一纏まりの文章のことです。冒頭文にトピック・センテンスを置く。そのトピック・センテンスを補足する文章を後ろに書く。そしてトピック・センテンスと対応した結論やテーマの強調で締める。大体この3工程で成り立ちます。シンプルです。要するに論文の構成ですね。パラグラフは最小単位の論文とも呼ばれます。


 メタ的に言えば空行で区切ったこの文章の纏まりのことです。小説では段落の区切りでパラグラフの切れ目を現します。段落は伊達についている訳ではないのですよ。ちゃんとパラグラフの切れ目を示すと言う立派な役目があるのです。


 パラグラフには1つだけルールがあります。1パラグラフにつき1トピックのみ取り扱うというルールです。このルールを徹底するからこそパラグラフを実践した文章は要旨の把握が容易なのです。冒頭文たるトピックセンテンスを読むだけで内容が把握できるのです。


 パラグラフ・ライティングは文章の基本です。才能のない人の大きな味方です。是非覚えて実践しましょう。


 一応前作の凡人作法第6話にもっと詳しく纏めてあります。

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