第2話 小説の完成のさせ方

 最初に終点を定めます。


 終点からの逆算が物語構成の基本です。終点から逆算する形で次に始点、次に中間点。その3点をケツから貫いて真っすぐ一本の芯を通します。それだけで長編の骨格は完成します。始点と終点と中間点を決めるだけで物語作りは格段に楽になります。


 次に始点を定めます。


 時間軸の最初となる話が基本です。そして終点と対応させるのが理想です。物語テーマを包括しており1話だけで作風やその作品がどういった物語かまで掴める話になっていればいう事はありません。でも最初は無難に時系列最初の出来事を置いておけばいいです。

 どこを始点にするか?について感覚的なコツを1つだけ。小説は要は人生の切り取りです。人生のある出来事を語る時、どこからどこまで語るか――その思考がまんま物語の構成を考える時の感覚です。小説は、物語は人生の切り取り。自論ですがこの認識が物語作りの根幹だと思っています。


 最後に中間点を定めます。


 ミッドポイントとも呼ばれます。終点に至る切っ掛けを無理やりにでも作ります。書けば分かりますがただ出来事を順に連ねてるだけでは物語は目標地点に中々向かいません。だから、中間点に事件を起こして無理やり向かわせます。するとスムーズに話が運びます。


 3点を定めて通せば多少グダっても物語になります。それを1話1話繰り返すだけです。


 完成させるためにはとにかく終点、始点、中間点を定めましょう。

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