【邦画】陰陽師0【2024年】

今回から体系的に評価せずに感想だけ述べていきます。そうしないと面倒でほとんど書かなくなるので……。


まず20世紀生まれからすると

安倍晴明=野村萬斎

っていう人結構いると思います。2001年の陰陽師のイメージがあまりにも強い。そしてはまり役だった。

今作、僕は予告のキャストで何を勘違いしたのか安倍晴明役を染谷翔太だと思っていましたが彼は博雅役でしたね。


まず物語冒頭の「しゅ」に対する解釈、アプローチが自分は好きでした。

いくら平安時代とは言え誰もが魔法みたいに便利な呪術を信じていたわけでは無いし、晴明の寺のカエル殺し(2001年版にもあるし原作小説にもある)も「人の認識能力なんてこの程度」というトリック仕掛けの物。無理があるように思えるけどあり。


ただこのアプローチで進めると中終盤が盛り上がらない。予告でも派手な演出の術を使うシーンあるし。

そのせいか「人々の繋がっている潜在意識の中」で戦いが始まるんだけど、ちょっと苦しいように感じた。


晴明の派手な活劇もちょっと浮いてるしくどかった。

黒幕に関してのミスリード、もしくは俺の勝手な勘違いは別にいらなかった気もする。

博雅の笛のシーンが多くてこれはよかった。博雅は晴明の引き立て役という見方がされがちの中二人の出会いということもあって十二分な存在感を発していた。


結論:面白かったけど2001年版は越えてない。

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