【第二章完】剣なんて握ったことの無い俺がでまかせで妹に剣術を指導したら、最強の剣聖が出来てしまいました。〜Millennium nine swords〜
番外 これまでの『千年九剣』各階層のまとめとおさらい
番外 これまでの『千年九剣』各階層のまとめとおさらい
すみません。一旦番外を挟みます。
ドーマ対エデンの決勝に先立ちまして、振り返りの意味も込めて剣聖の兄カイル=バレンティンが作り出した『千年九剣』のまとめ&おさらいです。
現時点で本文中に登場したもののみ取り上げています。
これからもこの『千年九剣』はむちゃくちゃ登場しますので、もし読んでいて「この第三層って何だったっけ?」なんて時にこのまとめをお使い下さい。
第一層
第15話より抜粋
『千年九剣 第一層 超空間認識』
それこそ、レイラが兄から初めて教わった第一の剣技。レイラがあのトンボを數える修行によって修得した技である。
全方位に向けたレイラの視覚は、瞬時に彼女の脳の深層へと直結する。そしてこの広場に集まった何百人と言う人々の情報。それは背丈、性別、衣装。そして目の色に至るまでそれら全てが、瞬時にしてレイラの脳内で再構築された。
人は物を見る時、その対象を脳の中である程度簡素化した後に自らの記憶と照合し認識する。例えば丸い点が3つ『∵』の配置で並ぶと人の顔に見えてしまうのもそのためである。
だが、この超空間認識は目から入った情報を直接認識する方法である。つまり例えるなら、普段の『見る』が頭の中に漫画を描くことだとすれば、この技法は脳の中にバーチャル空間を構築するようなものである。
その為、脳内で処理しなければならない情報量は想像を絶するほど膨大になり、いくら剣聖レイラといえども常に使い続けることはできない。
後の世。帝国との大戦の際に剣聖レイラが単身で敵軍の中に分け入りこの超空間認識を連続使用したと言われたが、それは誤りである。その時、彼女はこの技法を細かく断片的に使用することにより疑似的に連続使用と同じ状況を作り出したのである。
脳内に作り出された仮想空間には、見ると言う行為は必要とされない。それはまるで現代のコンピューターの如く瞬時に必要な情報が取り出すことが出来るのだ。
第ニ層
第16話より抜粋
『千年九剣 第二層 超運動制御』
それは、自らの体を視覚や聴覚に頼る事なく、筋肉から伝わる情報のみで制御する能力。
もし、レイラの推測に間違いが無ければ、少年はこのばら撒かれた石を『第一層の超空間認識』を使用して寸分たがわず記憶しているに違いない。
ならば次はおそらく、自分の記憶に従いながら『超運動制御』の能力を使い、客の指定した石だけをを拾い上げるはずである。
第三層
第23話より抜粋
たたいて、突き刺して、触って、撫でて、匂いをかいで、音を聞いて。
目の前にある岩と言うものを必死で分析するんだ。そして考えて考え抜いた末に、おそらく妹は成し遂げるだろう。『信念を持った者には必ず結果がついてくる。』それがこの世界の法則だ。
そして、その時に妹が身につけた物はなんだ?
巨岩の割り方か?
違うな。
この第三層で得られる力は、人間として可能な全ての感覚を駆使して対象を観察する力。そしてその中から確実に相手の弱点を見つけ出す能力。
それが『絶対分析』
第四層
第30話より抜粋
第四層『無形式』の体得に入って間もなく訪れた、春の初めのことであった。
「2日と同じ剣を振るな。百日あれば百。千日あれば千の剣を振るえ。」
それがレイラに与えられた第四層の修行方法である。無形とはそのままの意味で形が無いことを指す。
レイラは兄が見守る中で、切る、突く、薙ぐ、払う。それ以外にも思いつく限りのありとあらゆる形を試し、その先を目指した。
以上、第四層までが今現在明らかになっている『千年九剣』の階層です。もちろんそれ以外の技をカイルなどが使用していますが、それも今後明らかにしていく予定です。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます