お前しかいないのに!

@sayrrrryyxy

プロローグ

カチッコチッ…カチッコチッ…

静寂に包まれたこの部屋。

時計の音がはっきりと聞こえる。

放課後の教室。

…二人きりの空間。

緊張感が張りつめる中、目を見つめる。

息を大きく吸う。


「一年生の時からずっと好きでした、、付き合ってください!」


頭を勢いよく下げ、腕を伸ばす。


「ごめん俺…、好きな子がいて…。でも嬉しい、ありがとう。」


そして「俺」は微笑み、軽く頭を下げた。

泣きながら頷いている彼女は、学内でも有名な美女。

…確かに、顔は整っていると思う。、でも…、


(…あの子は、もっと可愛かった)


「私こそ、こんな急に呼び出したりして、ごめんね…、じゃあ…、ありがとう」


彼女は涙声でそう言い、教室を去った。


「…俺もいこ、」


誰もいない教室には、時計の音だけがなり響いていた。





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