第27話 決戦、エクスカリバーな話

日曜、昼食後の昼下がり。

小次郎さんの運転する車で移動します。

そしてなんとも言えないエロスを感じる例の暖簾をくぐってラブホ内へ。


「小次郎さん、私を気持ち良くできるかって言ってましたよね?」

「はい」

「それじゃ、お任せします」

「はい?」

「小次郎さんが好きなように、したいようにしてください」

「(ゴクリ)・・頑張ります」


初めてなら何かしらリードしてあげるほうが良いのかも知れないですが、彼の希望を叶えてあげようと思いました。


正直、お手並み拝見というほどこちらも余裕はありません。

相手はマジで結婚したいと言い切ってる。身体の相性でどう変わるのか分かりませんが、何かしら理想を抱いてるはずです。

私とのエッチは彼の思った通りなのか、はたまた理想が崩れ去るのか。


「加奈さん・・キスしていいですか?」

「・・はい」


両手を私の肩に手を置き、そっと距離を詰めてくる。


チュッ

壊れ物に触れるような、優しいキス。


「・・加奈さん」

チュッ


「好きです」

チュッ


「大好きです、加奈さん」

チュッ


そういえば私、こんな事を囁かれながらキスされた事、今までなかったな。


初体験の時は問答無用でキスされたし。

一年前の別れちゃった人は、酔った勢いでしちゃった感じだったし。

課長の時や、隣のおじさんとは好きとかの感情は別だったし。

あと、おじさんに言わなかった、無理やりやられた時はキスなんか無かったし。


ちゃんとしたエッチの始まりのキス。私も初めてなのかも。

唇を重ねる度に、心拍数が上がり、身体が熱くなってくる。私のスイッチっていうのは本当なのかも知れません。

非常に残念なのは、私が小次郎さんを大好きとまでは想えていない事かな?

恋い焦がれる相手とひとつになれるのは嬉しいんだろうな。


そっか。白馬の王子様とは言わないけど、私は相思相愛のラブラブエッチに憧れてたんですね。

初体験の時、襖の向こう側、ゆーちゃんのひとつになれて嬉しかったというのが、今でも羨ましいと思ったままみたいです。


あー・・物語に出てくるような惚れ薬があったらなぁ。

今すぐ飲んで私が小次郎さんに惚れてしまえたらいいのかも。



・・飲んだ気になれば良いのでは?

妄想は得意だし?

キスでスイッチ入るんでしょ?


こんなこと考えてるのは相手に失礼?

他の人との事をうじうじ考えてるよりマシでしょう。


よし。惚れ薬飲んだ気でいこう。



「(チュッ)・・小次郎さん」

「(チュッ)はい」

「ドキドキします(チュッ)なにも考えられなくなりそう」

「頭が真っ白になるとかですか?」

「小次郎さんにされてる事しか考えられないです(チュッ)」

「加奈さん(チュッ)嬉しいです」

「・・もっとしてください(チュッ)」

「はい(チュッ)もちろんです」


そっと小次郎さんの両腕に自分の手を添えて撫でる。

それに応えるように小次郎さんの手が私の肩から背中に周り、優しく抱き締めてくる。

私も小次郎さんの腕から肩、そして背中に手を伸ばし、互いに抱き合いながらキスをする。

衣服越しなのに小次郎さんの筋肉質な体つきがなんとなく分かる。


「んっ・・・はぁぁ」

長いキスから一旦解き放たれ、長い吐息が漏れる。


「加奈さん・・胸、触っていいですか?」

「フフッ・・」

「どうしました?可笑しかった?」

「そういう時は、疑問系はダメです」

「えっと・・」


「小次郎さん、私からキスさせてね。嫌なら後で教えてください・・(チュッ)」

「んっ・・加奈さん」

「嫌でした?」

「いえ、逆です」

「小次郎さんも問いかけじゃなく、してから感想聞いてください」

「なるほど、わかりました」


左手を腰に回して私を捕まえ、右手は背中から頬へ移動してキス。そこから胸へと移る。

「・・思ってたよりずっと柔らかい」

「むぅ、もっと小さいと思ってたんだ?」

「あ、そういうことじゃなくて・・」

「フフッ、ちょっと意地悪言いました」

「加奈さん・・」

「多分、コンパクトでも神経の本数は同じですよ」

「なんか医学的なこと?」

「ううん、小さくてもちゃんと感じるって事です」

「・・了解」


触れる、撫でる、揉む、だんだん小次郎さんの手の動きが大胆になってくる。


「んっ」

「反応がめちゃくちゃ可愛いです」

「この触られかた、好きかもです」

「もっと見せてください」


少しぎこちなくブラウスのボタンを外していく。

しばらくブラの上から胸を触った後、小次郎さんが背後に周り、ブラのホックを外す。

そのまま背後から両方の手が私の胸へと進む。


「ん・・あっ・・んっ・・」

「加奈さん、こっち向いて」


首だけ振り返りキスをする。

乳首への刺激が強くなり吐息が漏れでる。

唇を割って舌が入ってくるのを受け入れ、互いに絡める。


「んっ・・んんっ」

「はぁ・・・甘い」


右手が下がり腰からお尻を撫で回す。

次第にスカートが捲り上げられていく。

下着の上から股間を撫で上げられる。


「あっ・・あんっ」

「・・加奈さん、すごい湿ってる」

「小次郎さんのせいです」

「こんなになるんだ」

「解説されるのは恥ずかしいです」


敏感な所をゆっくりと小次郎さんの指が行き交う度にピクッと反応してしまう。

小次郎さんの手が下着の中に入ってきて直に触れられる。

「うわ、ぬるぬるです」

「あんっ・・言わないで」

「ホントに濡れるんだ・・」

「うん・・」


私のワレメに沿って小次郎さんの指が繰り返し動き、次第に中にも進んでくる。

「あっ・・あっあっああっ」

「反応で教えてくれるんですね」

「んっ・・ナイショ」

「ちゃんと教えてって言ったら教えてくれますか?」

小次郎さんの手が止まる。

「・・・もぅ」


そっと小次郎さんの手に自分の手を添える。

「加奈さん?」


小次郎さんの指を捕まえてクリに持っていき、ゆっくりと回すように動かす。小次郎さんの指を使った一人エッチだ。

「んっ・・これでっ・・わかる?」

「・・ああ、こう?かな?」


くるくる、くにくに。

これ、好きだ。どんどん気持ちいいが増していく。


「あっ!コジロさんっ・・!もうだめ・・」

「加奈さんをダメにしたい」

「あんっもうっイッ!イク!」

ビクッ!ビクッ!


「すご・・・ぐちょぐちょ」

「んっ・・いっちゃった」

「ピクピクしたのでわかります」

「気持ち良くされちゃいましたね」

「合格?」

「ここまでは」

「なら良かった」

「・・シャワー浴びたい」

「あ、うん。・・・一緒に入る?」

「うん、入ろ」

「えっ・・は、はい」


小次郎さんに背を向けて、半脱ぎにされた状態から自分でどんどん脱いでいくと、背後で小次郎さんも脱いでる音が聞こえてくる。


振り返り、互いの全裸を見る。




え、まじ?

「小次郎さん・・すごい筋肉ですね・・」

「鍛えてますから」


そんなにゴツい印象はなかったけど、脱いだら凄かった。ブルース・リーだっけ?いわゆる痩せマッチョ。

あと、超元気にナニがこっち向いてる。指差されてるみたい。

「その、加奈さんの裸、綺麗です」

「あ、ありがと」

「風呂入りましょうか」

「・・はい」


ヤバい。筋肉質な身体にドキドキが止まらない。私ってこういう趣向だったのかな?


風呂場に行き、シャワーを浴び、そのまま小次郎さんにもシャワーを向ける。

小次郎さんの胸の筋肉に触れる。思ったより柔らかい。

私はまだまだたどり着けない割れた腹筋が目にはいる。

「すごいなぁ。これがシックスパックかぁ」

「思ったより好評みたいで嬉しいです」

「私もEMSとかやってるけど全然だし」

「あ、加奈さん筋トレするんですか?」

「あー、ちょっとだけ?腹筋とかスクワットとか」

やましいやつだけどね


「共通の趣味があって嬉しいです」

そんなニコニコしないで・・


ボディソープを手に取り、小次郎さんの背中を泡だらけにする。

そのまま手を前に回して小次郎さんの胸を撫でるように洗いながら、私の胸を押し当てる。

「加奈さん、そんなに胸触らなくても・・」

「さっきのお返し。小次郎さんは乳首触られるの嫌ですか?」

「初めてなんで分かりませんが、くすぐったいです」

「それじゃもうしばらく続けましょ」


指を開いて隙間を空け、その隙間に乳首がくるように上下に動かしていく。私がお風呂でソロ活動する時の定番、石鹸のついた乳首の弄りかたです。

「か、加奈さん・・」

お、ピクッてした。気持ちいいのかな?


体勢はそのまま、今度は軽く拳を握るようにして、人差し指から小指の第二関節部分?を乳首に当てながら上下させる。撫でると弾くの入り交じった感じがして、これもソロ活動でのお気に入り。

「うわっ、ちょっ、まった」

振りほどかれた。効き目あり?

「気持ち良くならないです?ダメかぁ」

「加奈さんは、今みたいなの好きなんです?」

「そうですね。結構好きです」

「わかりました」


さっと体を入れ替え、小次郎さんが背後にくると、後ろから両胸を捕まえられる。

「これ好きなんでしょ?」

自分がやってた事をやり返される。

「んっ!・・小次郎さん」

「弱点教えてくれてありがとう」

壁に掛けてたシャワーからのお湯で、少しづつ石鹸が洗い流されていき、乳首への刺激がより直接的なものに移行していく。

「あっ!小次郎さん!ダメ!」

「これ、嫌?」

「刺激っ、強すっぎっ、あん!」

自分でやって気持ちいい事は、自分なりのペースだから。同じことを自分じゃ制御できない強さと早さでされるとダメでした。

「うそっだめだめ!あぁぁ!」


初めて乳首の快感だけでイカされてしまった。


「はぁ、はぁ、すごい」

「加奈さん、気持ちいい?」

「こんなの・・はじめて」

「イッたのはこれで二回目?」

「むぅ・・まけない」


彼のモノに手を伸ばし、そっと触れる。

熱い

体温ってこんなに上がる?


そっと手で包んで撫でていく。

太い?!

根本のほうは私の手じゃ親指と人差し指が届かない。ディルド君より直径があるよね?


小次郎さんの手が私の手に添えられ、上から握ってくる。

「もっと強く握って構いません。そうして欲しい」

「は、はい」

掴んで上下に擦る。

固い

中に芯があるような感じがする。

「加奈さんっ・・そう。すごく気持ちいいです」

ヤバい。こっちが恥ずかしい。ドキドキする。

小次郎さんの右手が私の股間に伸び、入り口を撫でる。

「シャワーで流してもぬるぬるしてます」

「・・溢れてきちゃいます」

「自分に興奮してくれてる?」

「うん、すごく」


指が入ってきて出入りする。愛液が太ももを伝って垂れていく。

すべて委ねてしまいたいような快感に負けないよう、小次郎のモノをシコシコする。

「か、加奈さん、ヤバいです」

「イキそう?」

「はい」

「・・イッちゃえ」

「かな、ちょっ、だっ・・クッ」


限界に達した小次郎さんのモノから吹き出した熱い精液が私の手や太ももに掛かる。

「手でイカされてしまった・・」

「されるのは嫌い?」

「いえ・・好きになりそう」

「よかった」


改めてシャワーで身体を流しあい、バスルームを出る。バスタオルで体を拭き、備え付けのガウンを着る。水分補給してからベッドに並んで座る。

てか、お風呂からずっと小次郎さんのモノが元気なままで衰えない。・・イッたよね?

「加奈さん、いいですよね?」

「はい。どうぞ召し上がれ」

「・・いただきます(チュッ)」


改めて優しいキスから始まる。

キスしながらガウンを剥がされる。

抱き締められ、そっと押し倒される。


キスが唇から頬へ、耳へ、首筋へ、そして乳首へ移る。

片手はキスされてない乳首へ、もう片方の手は恋人繋ぎに。

「あん・・すごい・・感じちゃう」

風呂場の時から乳首の感度がおかしい。気持ち良くてまたイってしまいそう。


さらにキスが移動しておへそ、そしてクリへとたどり着く。

「あんっ!」

なめ上げられて腰が跳ねる。蜜が溢れる。

「加奈さんの準備は万端、でいいのかな?」

「はぁはぁ・・うん」

「加奈さん、入るよ?」

「・・小次郎さん・・きて」


ずっといきり立ったままのモノが入り口に押し当てられる。

正常位で、じわじわ入ってくる。

「んんっ」

「すご・・あったかい」


熱いモノがどんどん進んでくる。同時にギチギチと拡げられる。

「あ、あ、あっあっ!」


一番奥まで進入される。

「あっ!あっ!あっ!んっ!」

「は、入りました。すごいです」


いや、すごいのは小次郎さんの入ってるコジロ君の存在感だった。

奥を押され、中を熱され、入り口から拡げられ、居座ってるだけでどんどん気持ち良くなってしまう。


「おねがい、そのまま・・じっとしてて」

「こう?」

奥に入ったまま、抱き締められる。

気持ちいいトコをちゃんと押され、お互いの鼓動ほどの動きが快感を高めていく。

「あ・・すご・・なんで・・」

「ちょっ、加奈さん、どんどんキツくなる」


ふと、志穂ちゃんに語った妄想を思い出す。

『私にとって、一番イイ大きさ?長さや太さや形、あと熱さとか、そんなのがあったらどうなるんだろう・・なんて』

入っただけでどうしようもなく感じちゃう、が答えみたい。


「だ・・だめだめ・・あぁダメ、いく、いくいくイクイッ!!」

抱き締められて、ほぼじっとしてるだけなのに、気持ちいいがイクまで止まらなかった。

彼に両手両足でしがみつく。絶頂の痙攣が収まらない。

「え、中が動いて?!うわっ!」

「(ピクッ)小次郎(ピクッ)さん(ピクッ)んっ(ピクッ)」

「クッ!イク・・!」


コジロ君が脈打つ。

熱がナカに広がる。

どうしようもなく幸せな気持ちよさに包まれる。

入りきらなくなって溢れ出る。

こんな気持ち良くて幸せなの、初めて・・♪











何が溢れてる?


・・せーし?


ゴムしてない?!

一気に頭が覚醒する。


「こ、こ、小次郎さん?!」

「加奈さん・・」

「その・・コンドームしてないですよね」

「あ・・・ごめん」

中出しされてしまった!


「うわぁぁ、どうしよう」

「責任は取ります」

「いや、そういう問題なの?」

「加奈さんの人生、自分に背負わせてください」

「ちょっ、そんな事今いうの?!」

「これ以上ない言うタイミングかなって」

「そんな!いや、そうなのかな?!」

不誠実な行為と誠実な対応に混乱。


「子供ができなくても同じことを言いますけどね」

「それは・・・」

「ここまでは合格ですか?」

「その・・はい」

中出しからくる禁断の快感と幸福感を知ってしまった。


「それじゃ、あとちょっとですね」

「あとちょっと?」

「入れただけでイッちゃったけど、このまま続けますね」

「えっ?」

「まだまだ元気なので。・・動きます」

コジロ君は入ったまま元気だった。それがゆっくり、そしてリズミカルに動きだす。

「あっ、あっ!あっ!あぁぁぁあ!!」




私の知る限りでいうと、小次郎さんは早漏なんだと思われます。長持ちって感じはせず、ペースが上がるとイクんです。

ただし絶倫?イッても出してもコジロ君が萎えなかった・・。


正常位、バック、騎乗位、抱え上げられて駅弁?とか色んな体位を小次郎さんがイクまで続け、イッたら変えるというスタイル。

最後は対面座位でやっと固さを失いました。それまでに私は何度イッたか覚えていません。


「はぁ、はぁ、はぁ、もう限界です」

「はぁ、はぁ、私も気絶しそうです」

「大丈夫ですか?」

「ええ、きっと大丈夫です」

なんか素直に言えた。


「その・・良かったです。ヘトヘトだけどサイコーです」

「はい・・私も良かったです」

「合格ですか?」

「はい。合格・・・90点あげます」

「嬉しいです。それでその・・」

「はい・・」

「改めて・・自分と結婚してください」

「・・責任とってもらわないとね」

「その、勢いというか・・ゴメン」

「中出しスタートじゃなければ100点です」

「なるほど・・わかりました」

「それでは改めて、結婚のお申し出、お受け致します」

「ありがとう。今日からは婚約者で宜しくお願いします」

「こちらこそ、宜しくお願い致します」


「この体勢では締まらないですね」

「そうですネ・・フフッ」

対面座位のままキスをして、プロポーズを受け入れました。


押しに弱いと言われる私だからなのか、惚れ薬が一段落してから効き始めたのか分かりません。

気がつけば彼と一緒に居たいと素直に思えて、正式に婚約者になりました。








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