第24話 良い先輩とは?な話

『私ね、すごいドキドキしたの』

「えっ?」

『加奈が佐藤君とセックスしてるの見たとき』

「なっ?!」

『加奈がものすごくイヤらしく見えて、羨ましくて、興奮したの』

「えっと・・ゆーちゃん?」

『加奈が佐藤君のせーし掛けられた時の、エッチな加奈が忘れられないの』

「私は・・ゆーちゃんと高橋君がしてるの見て、羨ましく思ったよ?」

『そうなの?』

「ゆーちゃんみたいに好きな人としたら気持ちいいのかなって思った。私は余裕なかったよ」

『ふふっ。私も加奈も、お互い羨ましいと思ってたんだねぇ』

「そうなるかな?」

『あれから佐藤君とエッチした?』

「ないない。ゆーちゃんは?した?」

『そっかぁ。私は何回かしちゃった』

「その・・・気持ちいい?」

『好きな人とひとつになるのは「嬉しい」だったけど、だんだん「気持ちいい」も分かってきた』

「うわー。エッチだ」

『加奈は?気持ち良くなれなかったでおしまい?』

「あははは。実はちょっと練習してる」

『その、自分で触ってるって事?』

「うん・・って恥ずかしいね、コレ」

『加奈の練習、手伝ってあげよっか?』

「ふぇ?」

『私がこうされると気持ちいいっていうの、加奈も気持ちいいんじゃないかなぁって』

「ちょっ、ゆーちゃん?」

『私のキモチイイ、教えてあげるからぁ』

「ま、まって、そーゆーのは好きな人と」

『私は加奈のこと好きだよ?』

「?!私も好きだけど、そういう好きじゃ」

『あの日のエッチな加奈、もう一回見せて?』

「ゆーちゃん・・そんな・・」

『ね?一緒に練習しよ?今日だけ・・だめ?』

「・・ダメじゃ・・ない・・けど・・」

『ふふっ。加奈は押しに弱いんだからぁ・・そんなトコも可愛いなぁ。』

「あっ、ゆー・・・チュッ・・はぁ・・」

『キモチイイ練習、しよ?』

「・・うん」







久しぶりに鮮明に思い出した。

私が地元を離れて就職するのを決めた後、ゆーちゃんちにお泊まりした時に、女の子同士でそういう事をしたことがあるのです。

ゆーちゃんの経験則を色々と試された後、私も自主トレの成果を見せるべく反撃しました。

ゆーちゃんのキモチイイは、高橋君にされて気持ちいいと思った事。ナカに指を入れてきて、うにうにされて、気持ちいいんだけどイクには至らず。

反対に私は自分が乳首やクリをクニクニして感じたキモチイイをゆーちゃんにしてみたら大好評でした。


『かなぁ・・すっごい・・きもちいい』

「よかった。これ私も好きなの」

『あっ、そんな早くしちゃダメっ!』

「ゆーちゃん、我慢しなくていーよ」

『だっ、もうっ!あぁぁぁぁぁあっ!!』

「ゆーちゃん、すごいエッチだね」

『か、加奈の練習なのにぃ・・』

「わたしにも、おんなじようにして?」

『うん、一緒にしよっ』

「・・んっ!やっぱりじぶんでするのとちがう・・」

『今度こそ加奈を気持ち良くさせちゃうんだからぁ』


抱き合い、触り合い、キスして、クリをいじり合って一緒にイッちゃうまで止められなかった。

結果は三勝一敗?私が一回イカされるまでに、ゆーちゃんを何度かイカせてしまいました。







もし志穂ちゃんとする事になったら、今度は私がリードする感じになるのかな?


指先を触った時の流れを気に入って期待してそうだし、ゆっくり、時間を掛けて、焦れて欲しがるまで・・長期戦だな。


舐められるのが好きって聞いちゃったから、してあげるべき?さすがに女の子のを舐めた事はないけど、舐められて気持ちいいのは分かるから、自分が好きなのを志穂ちゃんにしてあげてから、もっとして欲しい事は何かを聞いてあげようかな。


でも志穂ちゃんは彼氏とのキモチイイを知ってるんだしナカも・・ディルド君連れていく?


いや、ナカはしないほうがいいかな。私がしてあげられるのはここまでって一線引いたほうが、志穂ちゃんが彼氏におねだりしやすいかもしれないよね。






んー。コレ、真面目に考える事なのかな?なにが真面目なのか定義は置いといて。


居酒屋で解散して帰宅。志穂ちゃんとの金曜お泊まり会を回避する方法で悩んでたはずだったのに、完全に違う。やる気満々です。



志穂ちゃんとしちゃうのかな?

職場で顔合わせるのに?

どう考えてもマズいでしょ。

真面目な同性愛とかじゃないし。




『加奈さんには、その・・性欲しか感じないというか』

志穂ちゃんもそうだった。サキュバス呼ばわりされる程度に肉欲のみ向けられてるんでした。


なら、そう割りきればいいのでは?

いや、良くない。


何が良くない?

好きな異性とするからこそ気持ちいいはずだし。


そんな蕩けるような体験したこと無いのに?

その先を期待されても応えられないし、志穂ちゃんの人生歪めそう。


歪めて欲しがってるかも知れないのに?

それこそ責任負えないし。


責任だけの問題?


志穂ちゃんがして欲しいって、それを叶えるだけじゃ不満?


志穂ちゃんとエッチすると、気がかりな事があるのは確かだけど、何が不満?


可愛い後輩をその気にさせて、

淫らに感じさせて、

可愛く乱れさせて、

全力でキモチイイを伝えて、

あと何が不満?








そうか。


多分、いっぱいしてあげる事はできる。ゆーちゃんみたいに、私のキモチイイは志穂ちゃんにも伝えられると思うけど。






私も忘れられないような特別なキモチイイが欲しい。






・・・なんだ、見返りが欲しいだけか。


ヒドイ先輩だな、私は。






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