第11話 無茶な体勢は無理だった話

おじさん相手に徹夜してから、しばらくソロ活動をする気になりませんでした。ある意味完全燃焼しちゃったので、ムラムラしなかったのかも知れません。

とはいえ買ってしまったEMSも充電済みだし、週末には腹筋鍛えなきゃなぁとか思う訳です。どうせするなら、なんか良いネタは無いかと考えていました。


そういえばおじさんと実際に関係を持つ前、悪いことをしてるのを指摘され怒られると思ったら、物凄い罪悪感に心臓を鷲掴みされて固まってしまった気がしたんですよね。

単純にいうと弱みを握られ相手の出方を待ってる感じ?


そこでふと思い出したのが、ネットでソロ活動ネタを探して時に見たエロ動画。

内容としては取引相手に損害出させちゃった女性が謝罪に行っても許して貰えず、弱みにつけこんだ相手に犯されてしまうというもの。

相手の気が済むまで道具のように扱われ、その後も何度も関係を要求され、次第にその関係に溺れていく。


その動画を見た当時は、あまり感情移入できずにぼーっと流してしまった。謝りながら身体を好き勝手されるってのがどんなのかピンとこなかったのよね。

だけど、改めて言いなりになるしかない状況って、ああいう心境なのかなって少し分かった気がしました。


んー・・拒めないのはなんとなく分かるけど、その関係にハマるかな?

自分が悪いことをしたという自覚、許してもらいたいという願い、何をされても拒否できない心境だけど・・そんな状況から離れたくないとか思うかなぁ。


お互いを想いあうような愛のある行為じゃないから、男性の自分勝手なセックスになりそうだけど。そんなに気持ちいいかな?




そうされたい人ならアリか?

いわゆるMっ気があればご褒美?

でも、つらいとか痛いのは嫌だなぁ。



嫌よ嫌よも好きの内?

嫌な思い出って忘れないよね。

嫌がりつつも感じてしまうと忘れられなかったりして?



そういや、EMSでの腹筋もキツいっちゃキツいんだよなぁ。最近レベル上げしてないけど。



腹筋のレベル上げ頑張ってみようかな。エッチなことしながらやればある程度紛れるし。

この前みたいに電マ君を固定しちゃって、充電切れるまで責め続けるとか。

でも、どうなるかとか満足度が予想できちゃうなぁ。


どうせならナカでイキたい・・かな。


ディルド君を抜けなくするのに、踵以外の押さえかたが必要か。


・・・素直に入れてからパンツ履くとか?


履いちゃう?



履いちゃおう♪


方針決定。EMS着けて、ディルド君入れたままパンツ履いてのソロ活動。妄想としては嫌がってるのに抵抗できない感じで♪


準備開始。

ある程度気分がノッてからディルド君を挿入するより、先に入れといてのほうが無理やり感が出る気がしたので、ローション塗ってとりあえず入れてみる。

流石に快感より異物感が強いですが今回はこれでスタート。そのうえからパンツを履いて押さえます。

次にEMSを装着し、電源入れてキツくなるまで強さを上げていきます。かなりキツくなったので確認するとレベル73。自分で決めた上級ランクまであと二つです。これは75目指すしかありません。


仰向けに寝転がり、少し腹筋の収縮に慣れるまで待ちつつ、妄想スタート。



『なんだよ、入れられて気持ちいいのか?』

「そんなこと・・・」

いきなり押し倒されて入れられた妄想です


『お前が悪いんだから、この程度の事されても当然だろ』

「ぐっ・・スミマセン」

EMSのレベルをひとつ上げる


『オレが気持ち良くなれりゃいい、アンタが気持ちいいかは関係ない』

「・・はい、ごめんなさい」

腹筋につられてナカが締まるのを自覚する


『でも、アンタが勝手に気持ち良くなるのは自由にしていいぜ』

「あっ・・んっ」

無遠慮な感じで両方の乳首をつまむ


『敏感なトコをこんな風にされたら感じるか?』

「そこは・・・んっ」

乳首をグリグリとこね回す


『そりゃ感じても仕方ないよな、気持ちいいトコを弄られてんだから』

「あっ・・んんっ・・」

次第に痛みよりも快感が勝ってくる


『どうだ、感じるか?』

「・・聞かないでください」


『足りないか?もっと強くするのが好きなのか?』

「あっやっ・・あんっ」

つまむというよりつねる位に強く弄る


『気持ち良いって言ったら、もっとしてやるぞ?』

「だっ・・ダメ・・・」


『このまま乳首だけで良いのか?下も動かして欲しくないか?』

「んっ・・許して」


『乳首弄られて気持ち良くなるのは普通だろ?本当に気持ち良くないのか?』

「あっ・・気持ち・・いいっ・・です」


『よしよし、素直になってきたな』

「あんっ・・んんっ・・」


『下も動かすぞ』

仰向けに寝たまま腰を浮かせると、締め付け具合が変わりディルド君が抜けていくけど、パンツのせいである程度の深さでとどまる。

「んっ」


今度は浮かせた腰をゆっくり落とす。抜けかけたディルド君がベッドに当たり、少しナカに入ってくる。

「あんっ」


EMSの締め付けが強くなるのに合わせて腰を浮かせ、緩むのに合わせて腰を落とすのを繰り返す。収縮ペースの変化に腰の動きをリンクさせる。

「あっんっ・・くっ」


『感じてるな。オレも遠慮なくさせてもらうぞ』

浮かせた後にゆっくり下ろしていた腰を、勢いを抑えずにストンと落とす。抜けかけたディルド君が刺さる

「んんっ!」


奥ではなくGスポットを狙って突き込まれたような刺激。ナカがキュンと締まる


『どんどんいくぞ』

EMSのレベルをもう一つ上げる

「あふっ」

腰を浮かせ、落とす。突き上げられた快感で腰が跳ね、また落とす。


入ってくる時は早く、抜くのはゆっくり。ペースも早くないし、浅目な抜き差し。

EMSからの刺激は腹筋するくらいのペースまでしか早くならない。

腰を落としただけだと、ディルド君は浅くしか入らない。


もどかしい。

気持ちいいけど、少し足らない。



あとほんのちょっとでいい。ペースを早く、奥まで深く、動きを激しくしてくれたら。


そしたらイケるのに。



『もっとして欲しいのか?』

「・・はい」


『オレが気持ちよけりゃ良いんだよ。アンタがどうしたいかなんて知らん』

「ごめっ・・んなさい」


『言うだけ言ってみろ、どうされたい?』

「あっ・・もっと」


『もっと?なんだ?』

「奥まで・・突いて・・欲しい」


『そうしたら、どうなるんだ?』

「・・気持ち良くっ・・なります」


『イキたいのか?』

「はい・・お願いします」



『あのな、普通は嫌な相手に敏感なトコ弄られても、イキたいなんて思わないんだよ』

「・・?」


『たとえ感じてしまったとしても、早く止めて欲しいって思うのが普通だろ?』

「そ・・そうなのかな」


『それなのに、もっとして欲しいとか、イカせて欲しいとか、そう思うアンタは・・』

「わたしは?」




『根っ子が淫乱なんだよ』

?!


妄想が暴走してるのか、自分を淫乱認定してしまった。淫乱って、何がどう普通と違えば淫乱なんだろ。


エロい事が好き?

エッチな事に貪欲?

倫理観より性欲が上とか?




うん、自称淫乱でいいや。


今は、とにかくイキたい。それだけ。



右足の膝を曲げ、前に踵でディルド君を押さえた時に近い体勢にする。前と違うのは踵じゃなくてふくらはぎで押さえてる所。足の裏はベッドに付け、腰のほうをうごめかせて押し付ける。

パンツの上からディルド君を押し込んだ。一番奥までしっかり入ってくる。

正常位でサレてる時みたいに、寝転がったまま身体を上下に揺らせば、その揺れでディルド君が動く。

右足を緩めればストロークが長くなり、押し付ければ奥をトントンされる。


しっかり気持ちいい。イケる。


『吹っ切れたか?まじ淫乱だな』

「あっあっあっ!あんっ♪あぁぁぁぁっ!」



待ち望んだ絶頂を迎え、身体が跳ねる。

EMSで苦しいくらい腹筋が絞られ、ナカではディルド君を何度も締め上げ、その動きがふくらはぎにも伝わる。

「あうっ・・うぁっ・・ぐっ・・」

イッてもEMSが止まらない。気持ちよさよりキツさが大きくなってきて




!!!!!









足がつった!

イタタタっ!痛いっ!


慌てて体勢をずらす。けど痛い!

足の位置を変える。変わらず痛い!

ディルド君が半分くらい抜けたら潮を吹いてしまう。心も痛い!

ティッシュじゃなくてタオル・・って、痛くてうごけない!

EMSに腹筋絞られる。余計に痛いわ!



何とかEMSを止め、ベルトを外す。パンツをずらし、ディルド君を抜く。潮吹きしたからベッドの浸水が気になってしまう。

けど、まだ痛い~・・太もも押さえながら半泣き状態。





数分間の悶絶を越え、なんとか痛みが落ち着いてきました。

もそもそと起き上がり、周囲を確認してみる。

保護フィルムをせずにベッドの下に落ちているEMS。前もってベッドに敷いていたバスタオルと下着はびしょ濡れ。無造作に転がっているディルド君が事後感を漂わせる。

我ながらソロ活動したあとがここまで酷いのは久しぶりだと思いました。・・・初めてではない。

とりあえず終わった。片付けが大変そう。




感想。最後で台無し。

珍しくクリ以外をメインにしても気持ち良かったのに。足がつって余韻も何も無かったのが非常に残念でした。

あと、淫乱の定義って何なのか、一度ちゃんと調べてみようとも思いました。






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