第2話 お隣のおじさんの話。


私はアパートで一人暮らしをしています。私の部屋のお隣には単身赴任のおじさんが住んでいます。


このお隣のおじさんは、一年くらい前にこのアパートに越してきました。

引っ越しのご挨拶を頂いた時に少しお話ししました。年齢は50歳近くとの事で私の人生の倍は先輩です。仕事の都合であちこち転勤を繰り返しているとの事でした。


この隣のおじさんが、出張したからついでにお土産ってくれたのが日曜の夕方。北海道の定番クッキーを貰ったんだけど


『良かったら彼氏さんとご一緒にどうぞ』


「・・・え?」


「あ、ヘンな事言っちゃいましたね。気にしないでください。』


「あ、いや?ありがとうございます」


バタンと扉を閉めて終了したんだけど、何故彼氏と一緒にと言われたのだろう?


私には現在・・・というか随分前から彼氏は存在していません。

色恋沙汰と無縁だった訳じゃなく、良いなと思った方には彼女がいたとか、反対に想定外のひとから告白されてお断りした事もあります。ご縁が無かったというヤツですね。


それは置いといて。

何故、隣のおじさんが、お土産を渡す時に『彼氏と一緒に』と言ったのか?


隣のおじさんと顔を合わせる確率が一番高いのは毎週のゴミ出しの時。とはいってもお互いにおはようございますって声を掛けるくらい。

それ以外だと、今回みたいに何か貰った事は数回あるし、私もお返しというかおすそ分けを渡した事もあります。おじさんの実家から大量に送られたというトウモロコシが配給された時は、私のほうでも食べるのが大変でした。

接触が皆無という訳じゃないにしても、今まで一度も彼氏がどうこうという話は出た事がないし、実際に彼氏がいた事実もありません。


つまり、最近になって彼氏が出来たと思われたという事になります。

当然ながら、彼氏と一緒に居る所を見られたりした訳じゃないのに、彼氏が出来たと思うのはどんな理由かと考えると


・・・私の「声」がお隣に聞こえちゃったからなんじゃなかろうか?


EMSを使った運動改め、ソロ活動のついでに腹筋も鍛えようプロジェクトで声を出しちゃう回数が増え、それがお隣のおじさんに聞こえてたならば、最近になって彼氏ができたと思ったんじゃないでしょうか。


更にいうと昨夜、土曜の夜のソロ活動はかなり派手にやったと自分でも思う。


補正下着というか下腹を引き締めるタイプの、短パンみたいなサポーターをドラッグストアで買いました。

EMSを装着してから、このサポーターでEMSを上から押さえつけるようにしながら履きます。

そして以前から所持している手のひらサイズの充電式の電動マッサージ機を、太もも部分の隙間から敏感なトコロへ当たるように差し入れていきます。

もともとぴったり太ももをカバーするようなサポーターなので、セッティングには苦戦しましたが、左足太ももの内側に電マ君が固定できました。

ちなみに乳首の刺激は両方同時のほうが好きなので、なるべく両手が自由に使える状態にしたくて枕を挟んだり、電マ君も手で持たなくても刺激できる方法を試行錯誤しています。


準備が完了し、はやる気持ちを抑えつつEMSの電源を入れ、強度を上げていきます。

ちょっとキツいと感じる所で少し体を慣らし、そこから2つくらい強度を上げたらEMSの操作はおしまい。このヘンの操作には慣れてしまいました。


ぐぐぐっと腹筋が収縮するのを数回繰り返し、ある程度感覚になれてきたら胸を弄り始めます。最初はやさしく撫でるように。そして胸全体を包み込むように。そこから指が食い込むように掴んだり捏ねまわします。

その後は乳首に集中。指先でカリカリして、指でつまんでコネコネして、ぐっと挟んでからちょっとひねったりすると痛いのに気持ちいい。色々乳首を弄ったら、また乳房をさすり、揉み、掴んで揺さぶったりします。


いい感じに下のほうにも刺激が欲しくなってきたので、片足を上げて太ももをおなかに近づけます。

この太もも部分には電マ君が入れてありますが、脚を曲げれば電マ君の位置が上に、脚を伸ばせば下にずれていきます。腰の動きや角度の変化も加えれば、敏感なトコをいい感じにグリグリできるはずという想定です。


EMSの腹筋運動ペースが早くなるまでは、セルフじらし攻撃。胸への刺激はしっかりと行いながら、下はじわっと押し付けてるような状態を維持します。


『今日はやる気だね。運動ペース上がるのが楽しみだね』

毎度の妄想さんものってくる。


ちなみに、今回のお題は「電マの充電が切れるまで頑張る」です。


『運動パターン変わったからもういいよね。電マのスイッチ入れようよ』

サポーターの中にいる電マ君のスイッチを手探りで探すんだけど、腹筋がキツくてすんなりとはスイッチを入れられませんでした。


「・・ふっ・・・くっ・・・(ON)んぁ!?」

押し付けてた場所もなかなか良好で、ヴーーーという振動音と共に敏感なトコが刺激されます。


『ほらほら、手がお留守だよ。胸触らなきゃ』

「んー! んんー! はっ・・あっ! あんっ!」


『さすがに我慢するのは無理かな?最後まで持つ?』

「あー♪ だめっ♪ あっ♪ むりぃ♪ あっ♪」


『刺激が強すぎちゃったか。無理しなくていいよ。イっちゃえ』

「あぁん♪ いっ♪ いくっ♪ いっちゃう♪ あぁぁぁ!!」


ほんの数分であっさり絶頂。全然我慢とか出来ませんでした。


『今夜は終わらないからね』

「んーっ!あーっ!だっ・・・だめっ♪」

35分の運動コース。最初の強さ設定とか入れても、時間はまだ半分も経過していません。


『手が止まってる。脚も腰も動かして。当たり方変わるよ?』

「あっ♪ あぁん♪ ふっ♪ ふぁっ♪ あーーっ♪」

仰向けに寝た状態から両足を膝を抱えられるように上げていくと、電マ君の位置が移動し、ブルブル震えながら敏感なトコをグリグリ押し上げる。


『そのまま腰振って。自分で気持ちいいトコ当てて』

「あぁ♪ あーっ♪ だっ♪ だめっ♪ あぅ♪」 

エアギターならぬエア正常位。両手で胸を鷲掴みにしながら、上げた両足を揺らし、腰も快感を求めてくねらせます。


腹筋運動がゆっくりだと、腹筋の収縮に併せて電マ君を直撃する位置に脚を動かし、筋肉が弛緩すると脚を伸ばして刺激を和らげる。

「んーーーっ♪ あーーーっ♪ あぁぁぁぁん♪  あぁぁだっイクッ!!」

電マ君をぐっと押し付けてから緩める動きを数回繰り返した時点で限界に達して再び絶頂。


腹筋運動のペースが早いと、ほぼエア正常位で脚と腰を揺らし続ける。

「あぅっ♪ あぅっ♪ だめっ♪ イった♪ イったの♪」

EMSの運動がゆっくりペースの時点でイってしまったせいか、早いペースの間はイった後も弄られ続けてる状態に。その後のゆっくりペースになると、再び耐えきれずに絶頂するという繰り返しに突入。


「あっ♪ あっ♪ むりっ♪ あっ♪ あっ♪ あんっ♪」 


ピロピロピロ(終了音)


EMSのプログラムが終了して、ちょっと正気に戻りました。

電マ君は若干振動がゆっくりになっただけで動き続けてるけど、一旦我に返ってしまったので正直これ以上は苦行だと思い、充電切れてないけど終了する事にしました。



感想。今回のも良かった。

ただ、電マ君やEMS等の装備品を外した後は、そのまま倒れこんで寝てしまう程に疲れ果てました。



・・・まぁそんな夜を過ごした翌日に、隣のおじさんに彼氏がいると思われてた訳ですから、きっと声が聞こえたんだろうなぁ。

隣の部屋の音なんて、たまに物音がする事はあっても、気にした事もありませんでした。


このところ声を抑えてなかったのは間違いないし、ちょっと気を付けるようにしようかなと思いました。

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