第4話 幽霊に遭遇その2~お姉さん&お兄さん編
これはつい最近……7月に入った頃くらいの体験談です。
今私は見た目アパートなビルに住んでいて、
その日も私は近所でお買い物を済まし、帰ったらニコイチのアイス(パ〇コ)を1度に食べるか、1つずつ時間を置いて食べるかどうしようかなんてことを、呑気に考えながら出入口を跨ぎました。
すると水色のワンピースを着たお姉さんが、死角だった左の方から飛び出してきたのです。
ビルには何個か店舗が入っているので割と人に遭遇することはあったのですが、ぶつかりそうになったことは初めてで、しかもアイスがうんたらと考えて油断していた私は、思わず「ふぁ!?」と小さく悲鳴をあげてしまいました。
もちろん咄嗟に右側へ避けたのですが、すぐにおかしなことに気付きます。
お姉さんがいないのです。
突然道路に飛び出してきて、避けた(反応があった)車に乗る幽霊が居るというお話を聞いたことがあったので、まさかそれかなと思ったのですが、真昼間でとてもいい天気。特別怖いとは思わずに階段を上って帰宅しました。
私はすぐに重たいエコバッグを玄関に置いて靴を脱ぎ、斜めの位置にある鏡の前で俯きながら手洗いをしていました。
そうしていると、何か気配を感じました。
俯いたまま視線を右斜め後ろへ向けると、水色のスカート。
「最悪……」
誰もいないはずの玄関から声が聞こえてきたことに驚いた私は、反射的に顔を上げました。
振り向くと、さっきぶつかりそうになったお姉さんがそこに居たのです。
でも見た瞬間に見えなくなりました。
ワンピース、ストライプ柄だった……。
柄まではっきりと見てしまった私は怖くなり、すぐに塩を玄関と自分の肩にまきました。
それが良かったのか、分かってくれたのか、はたまた「最悪」と零したように私が不合格だったからか、その後はもうお姉さんを見ることも感じることもなくなりました。
ただおそらく私の右肩には別のお姉さんが憑いている気がします。
そして左肩にはお兄さんが憑いていました。過去です。
どちらも見えません。でも小説を書いていると、
お姉さんは「ねぇねぇ」と時々明るい声で話しかけてきます。
お兄さんは「どうしてだろうなぁ」となかなか書けていない小説に対して悩んでいました。
もちろん幻聴かもしれません。そういう病気なのかもしれません。
でもお兄さんが取れた瞬間を体験したので書こうと思います!
ある夜、椅子に座って小説を書いていると、胸から背中側の腰の辺りまでが尋常ではないくらい冷たくなり、珍しく筆が乗っていたのですが思わず手を止めました。
寒いというよりかは、冷たーーーーという感じです。
もう寝た方がいいのかなと体が心配になり、私は麦茶を飲んで、それからお布団に寝転びました。自分的には執筆がはかどっていたので気分が良く、頭も冴えていて眠る感じではなかったのですが、また体に異変が起こってはっとしました。
今度は膝から下。じょわーと寒くなる感覚がしました。
感動をして鳥肌が立った時のような、といってもその3倍くらいぐわーっと激しく寒くなるような現象が膝から下全体に起こったのです。
体への異常が立て続けに起こったので、さすがに私大丈夫かー? と心配になっていると、寒さが
そして翌日のお昼、お布団で休憩しているとまたお兄さんが来ました。
何やらお兄さんの中で未練がなくなる感覚がしたようで、話を聞いていると嬉しい反面、成仏=死という概念があるようでした。
その会話の後です!
ふ……って取れた感覚がしたのです!
「幽体離脱~」というのがあるじゃないですか。双子の芸人さんの。
取れた瞬間にそれを私は思い浮かべたのですが、お若い方は分からないですよね。
一日中
でも正直、幽体離脱~がしっくりくるのです。スライドして抜けたみたいな感覚でした。
結構感動しました。
お兄さんは私から離れた後、「また来るね」と穏やかに言い残して去っていきました。
去ったといっても見えないので感覚がしただけですが、きっともう来ないでしょう。成仏したのか、家を変えたかは知りませんが、私は体が軽くなって変なこともされないですしすこぶる調子がいいです! 執筆は遅いですけれど。
お姉さんは取れた感覚がないので居ると思うのですが、どうなのでしょうか……。
お姉さん。私には何も出来ません。なのでどうかお姉さんもどこかへ行っていただきたいです。
でもお姉さんが守護霊さんなら、もう憑りつかれないように守ってほしいです。
あ。さっき時々と書きましたが、2回だけしか話しかけられてはいません。つい盛ってしまいました、すみません。
というわけで(?)全部幻聴かもしれませんが、そんなお話でした~。
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