称号確認
そして、夕食後、僕は自分の部屋でボードとにらめっこをしていた。
まだ、全体の機能をきちんと把握していなかったからだ。
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――
魔力 0
____
|クリック|
————
MpD:0.00 MpC:1.00
ショップ◀
称号◀←New!
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――
魔力はさっき使った魔法の所為ですっからかんだ。
そういえば、たくさん『実績』っていうやつが解除されていた。有効化するには、称号の欄を見る必要があるらしいけど……。
僕はボードに書いてあった『称号』の所に触ってみる。
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――
魔力 0
____
|クリック|
————
MpD:0.00 MpC:1.00
ショップ◀
称号▼
・はじめてのマジッカー・クリッカー! MpC+1
・千里の道も一歩から
・塵も積もれば山となる
・なんで寺院に機械があんだよ……?
・白寿
・1byteの限界
・なんでや!阪神関係ないやろ!
・悪魔の数字
・0はつけないで
・ラッキーセブン
・腐の数字
・誕生まであと89年
・千手のクリッカー
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――
「これに触ってみればいいのかな……?」
僕は、恐る恐る一番上にあった『はじめてのマジッカー・クリッカー!』を触る。
すると新しいボードが開いて、称号の説明らしき文章が出てきた。
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――
『はじめてのマジッカー・クリッカー!』MpC+1
はじめてマジッカー・クリッカーを使用した。
「だーれにーもーなーいしょーでー※@:$%&#“」:(歌詞覚えてない)」
はじめてはみんなきんちょうするよね!
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――
なんかよくは分からないが、元々のボードに有ったMpCっていうのを強化するらしい。
僕はこのボードを消すと、続けて下にある『千里の道も一歩から』の称号をクリックする。
『実績:『千里の道も一歩から』を有効化しました。MpD+1』
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――
『千里の道も一歩から』MpD+1
はじめてクリックで魔力を増やした。
千里の道も一歩から。コツコツと積み上げていきましょう!
いつかはなれる、大富豪!
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――
こっちはMpDを強化するらしい。
MpDが何を意味しているかは分からないが、それは後回しにしよう。とりあえず、他の称号もどんどん有効化していこう!
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――
『塵も積もれば山となる』MpD+1
クリックを10回した。
塵も積もれば山となります。つまり、日々の掃除は重要ということです
↑違う、そうじゃない
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――
「この説明文、称号一つ一つ違うのかな?」
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――
『なんで寺院に機械があんだよ』MpD+1
クリックを53回した。
まっとうなファンじゃないのに知ってしまった。
もう、あの頃の純粋な心には戻れないのだ。教えはどうなってんだ、教えは!?
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――
『白寿』MpD+1
100回クリックした。
百から一を取り除くことから99歳のお祝い。99歳は約百年生きてる。
そういうことなので、決してミスではないのだ、ミスでは(汗)。
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――
『1byteの限界』MpD+1
256回クリックした。
某無敵のゲーマーの最大パンチ力もこのあたり。
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――
『なんでや!阪神関係ないやろ!』MpD+1
334回クリックした。
334という数字が並ぶと発生することが多い。
一体この数字に何か意味があるのだろうか……?
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――
『悪夢の数字』MpD+1
666回クリックした。
とある神様の元で不吉とされている数字。
素因数分解すると2×3×3×37。
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――
『0はつけないで』MpD+1
721回クリックした。
絶対に0はつけないでね!
本当に!他意は無いからね!
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――
『ラッキーセブン』MpD+1
777回クリックした。
セブン、セブン、セブン……!が頭に浮かぶ人もいれば、スロットのレバーが思い浮かぶ人もいるだろう。お金は大切に。
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――
『腐の数字』MpD+1
801回クリックした。
とある腐った分野を象徴する数字。
「やまなし・おちなし・いみなし!」
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――
『誕生まであと89年』MpD+1
903回クリックした。
夢を与える伝説の存在。
いつかみた夢は現実にちかづきつつある。
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――
『千手のクリッカー』MpD+1
1000回クリックした。
まさに千手。まだまだスタートラインだが、
これからもクリック人生を頑張ってほしい。
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――
「……ふぅ、疲れたぁ」
僕は一通り称号を見終わって横になる。
ボードに書いてあった称号とその説明は、ほとんどがよく分からないものだった。
「……まぁいいか」
ともかく、このボードは僕の魔力を増やしてくれるのだ。
とりあえずはそれでいいと思う。
もういつも眠っている時間を過ぎて、だんだんと眠たくなってきた。
「じゃあ、とりあえず、魔力を増やさないと——」
と行動に移す間もなく、僕は寝てしまっていた。
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――
本日はここまでです。
次回更新日は8/1になります!
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます