異世界探訪

1話

旅の途中の焚き火での会話。

「なあなあ、葉月の世界の話もっと聞かせてくれよ!」

「そうだなあ、色々話したけど、実際に見てみるのが一番いいと思うんだよね」

「行ってみたい」

「ねえ、モモちゃん、ロッソ達を私の世界に招待することってできるのかなあ」

「出来るわよ。エンジェルフォンで異世界渡航申請をするの」


そういう訳で、ノイン、ロッソ、シアンが葉月の世界に行くことに。


 モモちゃんは異世界へ行く鍵というものを取り出して「ゲートオープン」と言った。

 すると、扉が現れた。

「じゃあ行くわよ」

 扉を開いた先は葉月のいる世界だった。

「はい、ここが私の家!」 

 西洋風の一戸建て住宅が建っていた。

「寄ってく?」

「うん」

「お母さん、友達連れてきた~」

 友達と言うには大きなノインもいたが、ネットで知り合った友達だと言って誤魔化した。

 葉月の母が人数分のお茶とお菓子を持ってきた。

「ありがとうございます」

 葉月の部屋は漫画や小説、アニメグッズが沢山あり、ロッソとシアンは色々と見ていた。

「ザ・オタクの部屋って感じね」

「えへへ~」

「褒めてないわよ」

「で、これからどこ行くんだ? 葉月の部屋だけ来ても意味ねえだろ。何か名所とかさ」

「じゃあ修学旅行2回目をやります!」


「お母さん、ちょっと出かけてくるね~」

「は~い」


 初めて見る新幹線にロッソとシアンは大興奮だった。

「速い」

「こんなの初めて見た」

「ノインは見たことあるの?」

「ああ、ニュースでな。乗るのは初めてだ」

「じゃあ、京都へレッツゴー!」

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