3推し美少女 雪女あやめ

ダンジョンにいた




近くに気配がした






「助けて」




立ち往生してる女の子がいた 見ると 狼に襲われていた






「ピロピロン ピロンピロン」








不快な音 とともに 狼が現れた ゴツイの体がよく似合う 1匹だった 群れて 攻撃 されたら かなわないだろう 今 俺のレベルは多分1 だから


間近に見る それは必ずしも可愛くはなかった


とっさに落ちていたひのきの棒を拾う



チリチリッチリと間合いを詰めてくる狼 さすが 百戦錬磨 だ 数ある冒険者 と戦って この狼は 倒れ 再生し、この場に立っているのだろう








「きらびや きらびや ピキャピ キャ」






そう思っていたら狼が突然飛びかかってきた すんでのところ かわし


俺はヒノキの棒を思いっきり 狼に叩きつけた 狼は昏睡してそのまま倒れた


怯えていた女の子が俺が狼を撃退するや否や 恐る恐る 話しかけてくる





「助けてくれてありがとう あなたは」

「雷生 通りすがりのものさ」




俺が名前を名乗ると、女の子は、




「私はあやめ、ですの」




と名乗り




「この先にある水のみ場に向かう途中、ですの あなた 強そうだから私を水のみ場まで護衛してほしいん、ですの もう喉はカラカラで死にそう、なんですの」

「分かった」

「ありがとう、ですの」

「護衛するから近くの水のみ場まで俺を案内してくれ」

「私についてください、まし」


行くあてもないし この女の子可愛いんで 連絡先ゲットしようと思った という 横縞の気持ちも働いたのである


女の子を先に歩かせ 女の子のプリプリしたお尻を見ながら俺は後をついていく 女の子 俺がまさかおしりを見ているなどと思いもせず 私のことをしっかり守ってくれると思っているに違いない ときおり振り向いてみせる 顔は 冷たい顔と視線であった うむ 心苦しい 心が痛い



「着きました、ですの」




そう言われて見たら ただの行き止まりだった


「おかしいですの ここで間違いない、ですの」


この女の子 極度の方向音痴 らしい



俺は心の中では故意だったが あくまで自然に 女の子の肩に手をおいて 納得の頷きをする

女の子の柔らかい肩の感触は 鳥肌ものであった



(ニシシ)



すごく冷たくて まるで氷を触ってるような冷たさ だった


「冷た」

「気安く触らないでください、まし」


おもいっきり ビンタされた


(この子もしかして病気なんじゃ こんなに 体も冷たいし そう思って改めて顔見たら なんだかずいぶん 赤みをおびた顔に見える 水が飲みたいというのも 体が悪いからなのだろう 何か重い病気なのだろうか 俺は心の底で心底 そう思った)


「君こんなに体が冷たくて もしかしてすごい病気なんだね すごい顔も 赤みををおびてるし」

「はい?」

「大丈夫俺が必ず助けてあげるから とりあえず 水飲み場に行こう」


そう言ってもう一度 肩に手を置いた



「だから気安く触らないでください、まし」



おもいっきり ビンタ された


(やはり) 



男は得心する 逆に冷たい 体が冷たくて弱って体が弱っていることを男に気づかせまいとしているアプローチ、気づかいだ


「私はこう見えて、はんにゃら はにゃはにゃはんにゃはピーなんですよ(妖怪雪女なんです)」

「はっ?」

「だから、はんにゃら はにゃはにゃはんにゃはピーなんですってば!(妖怪雪女なんですってば)」


(もう何でこうやって人に伝えると こういう言葉になっちゃうの 呪いをかけられてしまったん、ですの)


「そうか体の具合が悪すぎて 思うように言葉を発することもできないんだね」

「だから違い、ますの」

「大丈夫俺が必ず助けてあげるから」


そう言ってもう一度 肩に手を置いた



「だから気安く触らないでください、まし」



おもいっきり ビンタ された


(やはり) 


男は得心する 逆に冷たい 体が冷たくて弱って体が弱っていることを男に気づかせまいとしているアプローチ、気づかいだ



「もう何でわかってくれないの いい加減にしてください、まし」



男はまた気づかって 女の子の肩に触る



「触らないでください、まし もういい加減にしてください、ですの」


女の子が、そういうのだけれど男に肩を触られるたびに 女の子の顔が赤くなる 女の子の顔が赤くなるのを 体調が悪いせいだと思う男は 決して悪気があってやっているわけではないのである



この2人 さっきからずっと、からまわってばかり


雪女なのになぜか 雪女だと自分のことを伝えられない雪女と 女の子に 雪女とは知らず女の子に一目惚れしてしまった男との破天荒な 恋の始まり 始まり

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ダンジョンで見つけた推しの雪女をフォローしまくってたら なぜかめちゃくちゃ嫌われる もっち @silent1

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