2ダンジョンへ出発

俺の名前は、一文字(いちもんじ) 雷生(らいせい)。16歳。いたって普通の男子高校生さ。


何が普通かだって!







「チ、チ、チ」







 その質問はナンセンスってなもんさ。


だって普通な人間にとってこれといった特出した才能なんてないんだもの。


 笑っちゃうよね。


お門違いさ。


 勉強普通。


スポーツ普通。


容姿普通。


他には、・・・・・・普通。


 俺は陰キャな人間を目指して生活をしている。








どれくらい陰キャかって? 








成績・・・・・・は大学入試に関係するから頑張っているが、朝はクラスの誰よりも早い時間に登校を済ませ、空気と同化して本を読む。


クラスで会話する友達は、二、三人。こう言っちゃあー、なんだが、しゃべる奴はクラスのイケメンとかじゃなく、日常の一コマにいるようなただの平凡だ。








・・・・・・と、こんな感じに普通の生活をしているわけだが。








おっとそうだ。話がそれるところだった。それはそうと、みんな聞いてくれよ。








・・・・・・俺には秘密があって、ダンジョン配信をしている。








ある日。








仕事でクラスいち、いや学校いち、日本いち、世界いち、宇宙いちの美少女が襲われているところを助けてから、俺の陰キャ生活が、一変してしまったんだ。

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