「あの、優くん」

「何？？」

「・・・怒ってるよね、嘘こくのこと」

「うん」

「ありがとうね。助けてくれ」

「・・・」

「私は感謝とかしないわよ！！」

「えっ？」

「アンタのせいで巻き込まれたじゃない！！」

「勇者の召喚ってアンタが目的だったんでしょ！なんで私達まで！！こんな目に遭わないといけないのよ！！」

「・・・っ」

「夏、それは優くんが悪気があったわけじゃ、」

「でも、巻き込まれたのは事実じゃない！！」

「夏！！」

「私はアンタと一緒に生活するくらいなら、アイツらにされる方がマシだったのよ。」

「夏、そんなこと思ってないでしょ！」

「あるわよ、私はこいつと居ると虫唾が走るの、あー最悪、本当に最悪だわ。、」

正直、慣れたつもりだったけど、春と付き合ってからこんなふうに言われることはほぼ無かった。だけど、こうやって言われるとダメージがデカい。

それに、やっと落ち着いたから、実感して来たけど。俺は春な嘘コク、つまり付き合ってないでずっと騙されてたことだ。

と言うか、とりあえずそんなことを思ってる場合じゃない。もっと食料とか考えないと、そうだ魔法！！

「ウォーター」

おー。水が出てくる。

自分から出した水だけど、

そして、二人は俺をじっと見る。

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