2章10話

3000年前​─────


天音がいる部屋の外で...


「どうにかならないでしょうか...

早く旅に出たいんです!」


「そう言われてもな...下手したら死ぬぞ」


予想外の言葉がアメリアへと届く


魔力を回復するために、死んだらそれこそ本末転倒...


「それでも...やらせてください

方法があるなら、絶対に乗り越えてみせます」


....

数秒、近くにいた群衆から

心配する声が響き渡る


「...わかったよ、教える

だけど、死なないでおくれよ」


「わかってます、私たちには目的がありますから

死ぬわけにはいきません」


アメリアの決意の硬さに村長は思わず唇をギュッと噛む


「そうだ、村長

ソフィアを一緒に行かせるのはどうですか?」


群衆の中、一際身長の高い男が

村長へ1人の人物の名を挙げ、提案をする


「そうだな...ソフィア、いるか?」


村長は少し考え込むと、すぐにその..

ソフィアという人物を探しに行ってしまった


私が今まで村長さんたちに教えてもらった話は.

どうやら、アマネはこの世界の中でも、稀有な存在らしいの


詳しくは教えて貰えなかったけど、何か彼には秘密があるのかしら


そして、その稀有な存在であるアマネの魔力を回復させるには、ダンジョンの攻略..

そのダンジョンから特殊な武器を入手し

その武器を使うと、1度限りだけどアマネの魔力を回復させられるみたい


村の人たちも心配していたけれど

十分リスクを冒す価値はある賭けだと思ってるわ


やるしかないもの、旅を続けるために


ここで、足止めを食らう訳にはいかないわ



​───────​───────


数十分が経ち、村長が戻ってくる


「おい、どこへ行ってたんだよ、ソフィア」


「ごめんねー、ちょっと村の外に出ててさー」


村長の後ろから出てきたのは

私と同い年ぐらいの...とても身なりの整った女の子


「アメリアさん、遅くなってすまない

こいつが、ソフィア きっと、君たちの役に立つだろう」


「ソフィアでーす!! よろしくね!!」


すごく元気がある子なのね..


「よ、よろしく...」


本当にこの子戦えるのかしら....

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3回目の転生、まだまだ記憶があるので3000年ぶりの異世界で最強を目指します @kana93738483939822

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