2章8話

3000年前​───────


....

「......。」


ここは....見たことある気がするけど

何だろう、目線がいつもより低い気がする


やっぱり、アメリアもいない...か


どうにかして、合流したいけど

この体じゃ辿り着けないよな


「ステータス異常 魔力枯渇


自動鑑定

魔力が底をついている状態

人によって様々な影響が現れる

魔力枯渇中は、魔法が使用不可能になり

数日経過することで自動回復する


それまでは、いつもより疲れやすくなったり

魔力以外のステータスが全体的にダウンする」


おいおい、これじゃあ合流絶対出来ないだろ...


記憶がある限り...ダリウスに襲われて

その時に魔力が制御できなくなったんだったな


そのせいで、魔力枯渇状態になったのか..


他のステータスも下がるみたいだし...


ひとまず、傍に置いてあった剣をアイテムボックスにしまっておく


どうにかして、アメリアを転移させた村まで行かないとな...


夜は視界も悪くなるし、昼のうちに一気に進んでおかないと...



確か..村はここから北の方角だったな



そうと決まれば、さっさと行くぞ!!



​───────​───────


魔王城​────


「魔力暴走...だと?」


「はい、恐らくですが彼は異世界人かと...」


「何..? 異世界人が勇者の素質を持つと..?」


「この世界に元から住んでいる人達であれば

魔力を制御する器官が発達していますから、魔力暴走なんて本当にレアケースです」


「ぬぅ...確かに、その可能性はあるな」


「今のうちの殺しておくのが得策かと」


「そうだな...魔力暴走か

なら、アルフレート いるか?」


「はっ、ここに」


「お前の得意とする魔力操作で勇者を殺してこい」


「魔王様、了解致しました」



​───────​───────


​「はぁ、はっ、はぁ」


全然早く動けない...

これじゃあ、村にいつまで経っても到着できないぃ....


誰か、「誰かー!! いないのか!!??」


このままじゃ、夜になっちまう

今のままじゃ、レベル50の相手でも戦えないぞ


頼む...アメリア

「助け​────て...」


また、意識を持ってかれ​─────

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