1章 3話
3000年前───────
再び王国へ戻ってきた
というのも、あの後もそれなりに頑張って
戦っていたが、魔法剣を酷使しすぎたのか、剣が壊れてしまった。
だから、剣を新調するべく鍛冶屋に向かっているところだ
「お、お邪魔します...」
「誰だ」
扉を開けると部屋の奥から、低い声が部屋中に響き渡る
「えっと、川口天音と言うんですが...」
「アマネ...? 珍しい名前だな」
「よく言われます。 ここから遠い東の国から来たもので...」
「そうか...あ、俺も自己紹介をしないとな
俺はハンネス・バウマンだ。 ここで鍛冶屋をしている よろしくな」
入った瞬間、鍛冶をしているからなのか
めちゃくちゃ体が鍛えられてて、声まで低かったから怖い人かと思ったけど、そうでもなかった...
「えっと、今日ここに来たのはお願いがあって来たんですけど...」
バウマンさんと目が合い、事情を説明する
「そうか、別に剣を打つのは問題ないが
等価交換と行こうじゃないか」
というと...?
「実はここ最近、ダンジョンでの行方不明者が相次いでいてな」
この世界にもダンジョンってあるんだ..
「お前には俺が剣を打つ間に
ダンジョンの攻略と現状把握を依頼したい」
「でも、武器がないです」
そう、肝心の武器が無いと今の俺じゃあ立ち回れないぞ...
「それなら問題はない お前には俺の剣を一本貸す」
それなら───
「わかりました、じゃあ行ってきま───」
「お前、慌てすぎだ 1日ぐらい休暇を取ってから行け。 見た感じ、お前ロクに休んでないだろ」
バレてたか...
実はここ3日ぐらい、ほぼぶっ通しで狩りを続けていたんだよな
「...わかりました」
本当は今にでも飛び出したい気持ちを抑えて
ひとまず宿屋で休息を取る事にする
──────────────
1日休暇を取り、翌々日...
朝一番でバウマンさんに剣を借り、さっそくダンジョンへ向かうことに
ダンジョンの場所は聞いた限りで、王国から歩いて2日ぐらいのところにあるみたいだ。
また、道中で魔物と対峙してレベルを上げていかないとな...
さっそく出たか...!
鑑定スキル発動
ベル・マンティコア レベル65
攻撃力 6000
守備力 2500
魔力 3500
敏捷 3000
運 1000
スキル ??
なるほど...俺自身レベルが70に上がってきたけど、やっぱり自分よりレベルが低ければステータス把握ができるのか...
それにしても、攻撃力がめちゃくちゃ高い...
攻撃を1度でも喰らったらまずいことになるな
「魔法剣!!」
今回は相手が接近戦が得意だと考えたわけだから、風属性を選択する
これなら、魔法剣で遠距離攻撃が可能になる
「
風を纏った魔法剣で、相手に狙いを定め
思いっきり振りかぶる...
「おわっ!?」
風が暴発し、相手の方に向かうだけでなく
反動で俺まで後方へ飛ばされる...
「ビックリした...」
そして、スキルを発動した俺すらも混乱している中
「ギャウァアアアア!!!!!?????」
「ぐぅ、耳が...」
マンティコアの甲高い悲鳴が当たり一体に響き渡る
攻撃は当たったみたいだな...
って、「まずい!」
いきなり体勢を整えたマンティコアが、目の前に近づいてくる
「はやい...!」
くっそ、受け止めるのが精一杯か!
なんとか、剣でいなせてはいるけど...
「はっ!!」
マンティコアが攻撃をする度に、毎回隙が出来ていることに気づく...
これを活かせば..!
魔法剣を急いで火属性に変える
これで、受け流せば!!
「ギャアアアアア!!!」
マンティコアが焼け、さらに隙が大きくなる
「ここだぁ!!!!」
魔法剣を解除し、ただの剣を構え
暴れるマンティコアに対して、まっすぐに剣で斬る...
「はぁ、....」
思わず息が荒くなる
中々手強かった...
ドロップアイテムは...
「これは、薬...?」
ご丁寧に瓶に詰められた薬が出現していた
手に取り、鑑定してみると
「攻撃変化の薬 レベル1
飲むと少しの間、攻撃力が上がり
攻撃スタイルを変化させられる」
攻撃変化の薬、取得効果で
攻撃スタイルが解放されました
選択してください
「攻撃スタイル
選択したものにより、ステータスの伸び具合が変化し、得意な戦い方が変わる」
なるほど...
って言っても、何があるんだ?
「攻撃スタイル
戦士 武闘家 魔法使い 魔法戦士 僧侶」
特に理由があるわけじゃないけど、
今のところ魔法剣と魔法が攻撃手段だし...
というわけで魔法戦士を選択した
「魔法戦士
育成時 主に攻撃力と魔力が上がる
魔法を習得しやすくなる」
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