1章 2話

3000年前​──────

騒ぎが収まり、ようやく換金してもらい

装備を整えることが出来た。


ここで俺のステータスを1回見てみ...

なんだこれ?

「鑑定スキルが解放されました」


鑑定...

一応どんなものか知ってはいるが、

手始めに鑑定スキルを鑑定してみる。


「鑑定スキル

武器やスキル、その他様々なものの詳細情報を知ることが出来る」

こんなものまであったのか...


気を取り直して、もう一度ステータス画面を見てみる

川口天音 レベル40

攻撃力 3000

守備力 4500

魔力 2000

敏捷 4000

運 2000


スキル

鑑定

異世界からの放浪者

勇者の素質

魔法剣

転移魔法





なるほどな...

かなり項目ごとに差があるな...

でも、レベル40ならこんなものなのか...?



​───────​───────

それから、王国の外に出て...


「あ! この辺りにも魔物いるんだ..」

ひとまずは、今まで通り魔物を倒し

レベルを上げながら、生活を安定させるべく

お金を稼ごうと思っている。

この王国は正直、めちゃくちゃ過ごしやすい。

だから、当分の間拠点はここになると思う。



早速目の前に現れた魔物と対峙する

鑑定スキルを発動すると


ブラッディ・ボア レベル70

攻撃力?

守備力?

魔力?

敏捷?

運?

スキル ??



え? 壊れたのか?

レベル以外見れない...

ってこれ、もしかして自分よりレベルの高いやつのステータスは見ることができないのか...


万能だと思ってた鑑定にも弱点があるんだな...


まぁいい


えっと、使えそうなスキルは..っと

これかな?

「魔法剣」

鑑定で覗き見

「自身の魔力を魔法に変換し、剣に纏わせる

使用者の魔法の素質により、属性は変化する」


「とりあえず使ってみるか! 魔法剣!!!!」


「魔法剣が選択されました

属性を選んでください」


「火・水・風・光・闇・無属性」

選択可能なのは、無属性以外か...

でも、他に4つも選択出来んのか

十分だろ


試しに火を選択


「火属性 魔法剣 発動」

「おわっ!?」

鞘から抜いて構えていた剣に自分の体から火魔法が飛び出し、剣が火を纏った


「これで!」


相手のステータスが分からなかったとしても

先手必勝だ!!


思いっきり地面を蹴り、火剣で風ごと斬りながら、接近していく


そして、「ここだぁ!!!」

間合いに入った瞬間、思いっきり剣を振るが...


「なっ!? 避けられた!?」

あいつ、中々頭が良いみたいだな...


どうにかして攻撃を当てないと、始まらないぞ

どうする...


そうか、魔力があるなら使わない手はないよな


魔法発動 「火爆ファイア・バースト」!!!


不意をつけたのか

爆発しながら近づく火炎球に、為す術なく

魔物は焼けて消えた...


「倒せたのか...」


やっぱりステータスが高いってだけで、この世界はここまで戦いづらくなるのか...

まだまだ、鍛えないとこの世界じゃ生きていけいないぞ...


​───────​───────

「た、助けて.....」



  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る