現在5時

@Nebu_gurei

第1話 きっかけ

ママ「早く起きなさぁ~い!」

智昭「わかったようっせぇーな」

ママ「はぁあ??」


俺の名前は松宮智昭(まつみや ともあき)。

ニートだ。面倒くさいことは嫌いである。

親の脛をかじって今日も平凡な日々を過ごしている。


ママ「あんたは早く起きてハローワークにでも行ってきなさい!」

智昭「はいよぉー」


俺はハローワークという国が無償で仕事を探してくれるサービス機関に通っている。

しかし、俺は高校に進学したが勉強に苦戦し、テストの点数が悪く、留年が確定してしまった。留年なんてしたくないと思った俺は退学を選択した。

その選択により、数々の面接を受けてきたがすべて落ちてしまった。

この際、ハローワークに通っているが正直働きたくはない。

親の脛をかじって一生を過ごそうとも考えている。


職員「あら智昭君じゃない。いらっしゃい」

智昭「うぃっす」


約4年間ハローワークに通っているので職員の人と仲良くなった。


職員「そろそろ仕事でもしたらどうよ?」

智昭「そうっすねー」

職員「いい仕事が入ってるんだけど」

智昭「すごいっすねー。そういえば明日花火あるらしいっすね」


仕事の話は嫌いだ。だからいつも話をはぐらかす。


職員「ちょっとまってよ!今回は日給5万円出るそうよ。1日だけだからやってみない?」

智昭「やります!やらせていただきます!」


俺は金が好きだ。大金が貰えるなら1日くらい頑張ってやるさ。


職員「じゃあ決定ね。」

智昭「で、場所は?」

職員「ここよ!」


智昭「・・・」

ママ「早く働きなさい!!」

智昭「うっそぉーん」

ママ「テキパキとやりなさい!じゃないと給料減らすわよ!」

智昭「うえ〜ん」


完全にはめられた。ママのために家事するなんてこと嫌だ。


ママ「テキパキできたら給料は2倍よ」

智昭「アイアイサー!」

ママ「ハハハハッ」


金とは恐ろしいものだ。何故かやる気が出る。不思議だ。


・・・6時間後・・・

ママ「次は屋根裏部屋を掃除して頂戴!」

智昭「イェッサー」


20年間も放置された屋根裏部屋はホコリだらけだった。

前の住居人の置いていったモノもたくさんあった。


智昭「ホコリやばぁー。ちゃっちゃと終わらせよう。」


ホコリまみれの本を見つけた。

俺は読書が好きなのでお宝を見つけた気分であった。


智昭「お宝はっけーん!」


その本によって俺が"お金"というモノに縛られないで何かを成し遂げという意思を持つことになる。

その本の表紙には虹の絵と題名が書いてあった。


智昭「現在5時...」

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