❷真っ黒な光

飼い始めた黒猫ちゃんは頭が良くて自分でエサを狩って食べた

なんならまだ食べれそうな私用のご飯まで取ってきてくれる

今日も元気に狩りをしている。

黒猫ちゃんは自分から寄ってはくるがあまり撫でさせてくれない…

もふもふ触りたいのに…


私はふと夜の間に考えていた事を思い出した

「あっそうだ!名前!黒猫ちゃんの名前考えてたんだった!」

私はむずかしい言葉は分からないからシンプルに…

「クロ!」「お前は今日からクロだよ?分かった?」

そうクロに問いかけると

「にゃー!」

という元気な返事が返ってきた

クロもきっと気に入った…と思う!

「えへへ…かわいい…」


私の平坦な毎日はクロのおかげで少し変わった

それまで拠点の場所を毎日変えていたがクロと過ごすようになってからは1週間は同じ場所に居るようになった

ネズミの場所も食べれるゴミもクロが探してくれるからだ


ひょっとするとクロは私より物知りで頭がいいのかもしれない

私の知らない抜け道を知っていたり私が話しかけると必ず返事をしてくれたりするから

なんて事を考える


私はおはようとおやすみ、おかえりとただいま、なんてことない挨拶を言える相手がいて嬉しかった

私にも家族が出来た気がしたからだ


「おやすみ…クロ!」

「にゃ〜」



「おはよう!クロ!」

「んにゃぁ…zzZ」

「起きろー!」


おはようとおやすみを何回も言って行くうちにクロは撫でさせてくれるようになったし抱っこもさせてくれる!

もふもふしてる〜…


「おやすみ〜クロ!」

「…にゃー!」

と言い寝っ転がった私の腕の中にクロが入って来てくれた時は本当に嬉しかった

ぎゅーってしながら一緒に寝た


クロは私の光だ

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