一息に下降する沈黙の
合成された夢 全能感は濃い宝石の味がする
ゼラチン菓子
タイムカプセル 液体を個体に変える粉薬
デザートワインと夕食の呼気 窓の外、虫の声
実りあるまで祈り続ける
壁かけ時計、目が回る クローゼットは変身の扉
白い
だれも来ない浮島の
スカーフ色に 空気のかたちに
「ロフトを階段する。ロフトを階段する。」
弱々しく頼りない街灯も、凍えて震えるため息も、
かさなればすぐに銀河になる 夜に溶ける一瞬の銀河
私たちは奇跡だ だれかの祈りそのものだ
「ロフトを階段する。ロフトを階段する。」
私たちは、だれかのために生まれたわけじゃない
社会とか、価値とか、役に立つとか、そんなこと関係ない
だれかが祈って、奇跡が起こった その証 その光
私たちは、何年も何十年も続く奇跡そのものなんだよ
無人島の砂浜に
(殺される、殺される殺される。助けて、だれか助けて)
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