第4話 〜謎新組織と能力測定その3〜

〜ゲーム終了〜

葉月 ごめんね、じゃあまた!

次はー?うおっ、加藤くんやん、めっちゃ強そうな体格からして能力系ってわけじゃなさそうなんだよな、能力だとしても、やっぱ炎とかかな、イメージは。今まで戦ってきた人の中でナイフ持ちが多かったのもあるからもしかしたらそれの可能性も否めないな、、、、、、よし、着いたっと。。やあ!

加藤 おう

葉月 一応聞くけどさ、何回負けた?

加藤 2回だな。

葉月 (思ったより負けてたな、全勝とか言われてもしょうがないとは思ったけど、その二人って誰だ?まあ能力がわかれば予想がつくかもだし、やってみるか)へーそうなんだ。

加藤 君は?

葉月 僕は、、一応全勝かな

加藤 すごいなぁ、やっぱりあいつらにもかったのかなー?

葉月 あいつらって?

加藤 ああ、気にしないで、その様子だとまだ戦ってなさそうだから、とりあえず、始めようか。

葉月 (なんだ、加藤くんが負けるって個人的にないと踏んでたのに、言い方からするとやっぱり圧倒的な戦力の違いがあるとして、剣ちゃんの能力も気になるところだし、もしかしたらそれが二人のうちの一人の可能性もあるなー。だとしても残り一人は誰なんだろう)うん、始めようか!

加藤 慈悲の気持ちは全くない、殺す気でかかるぞ!

葉月 (こわっ!)

加藤 (全勝か、この感じ、能力の中でも優れたものを手に入れているようだな。だが、俺が今まで戦ってきた中で俺と似たような手段で戦う者はいなかった。だからこいつが能力を出すよりも前に仕留めたいが、"あいつ"のようにされたらまずい、ひとまず近づかないとだから回りながら少しずつ距離を縮めて一気にいくか)

葉月 (動き出した!正面からの攻撃を避けるために回り込む作戦か、結構慎重なんだな。もしかしたら他に何か作戦があるのかもしれないけど、近づいてくるあたり近距離だから水カッターと水球体の準備を!)

加藤 (12.....11......10.....俺の射程はわずか3メーターあるかどうか。相手が仕掛けてこないなら俺のような近距離型だろう、だが10メートルを切った今何かきてもおかしくなさそうだな)

葉月 (10メートルを切った、ここからなら水のカッターをっ!)ほあっ!

加藤 (追跡型の水を三日月状にして二発打ち込んできた。これなら、側面から"ぶっ壊す!")

葉月 うおえええっ!?(水カッターを、切られた!?なんか頭が追いつかねーよwえ!?しかも手で!?おかしいだろ!wなんで切られるんだよ!!側面とはいえ触れたら切れるどころか拳ズタズタになるはずなのになんで無傷!?おかしいって!)やば!それ破壊するのか!w

加藤 まあなぁ(5........4......)

葉月 (やばい、近寄られ過ぎてる!これは非常に.....)

加藤 (....3!射程距離内に入った!)

葉月 (まずい!!!水球体でなんとか....!)

加藤 くらえっっっ!!!

葉月 っ!!!(水球体を作るより先に拳が飛んできた!水カッターが破壊することができる相手がいる今なら、この一瞬で腕を吹き飛ばすのは厳しいな。壁を作っても貫通されそうだし、、どうする、パンチの威力は軽く数百キロ以上、水球体を作って閉じ込めても攻撃をモロに喰らうのはこっちが先だわ。解放するか?他の色を!でもそうすれば応援席で見てるまだ戦ってない人がそれを知ることになる。いつかは使う時が来るはずだけど、それは今じゃない。考えろ。。。。。剣ちゃんは。。。。どうやって加藤くんに勝った?)

(((相馬 あいつは俺のスピードについて理解してるみたいな動きしてたんだ!)))あれは理解してたんじゃなくて対応ができてたんだよな。応用の発想がうまいのか、、、水といえばなんだろ、、ってかそもそも能力が水使いなら氷使っても許されるんじゃね?だって凍った水でしょ、バレないだろ!多分氷は.....青と白で水色!それが自分の感覚!!また賭けに出るけど、やるしかない!錫谷の時も音波のときも閃いて解決してきた。自分の成長の鍵は、発想力と実行力!!!)これでどうよ!!!

加藤 なるほど氷を出したがもう射程内、このパンチの威力を落とすことはできない!!って、あと一歩なのに、、あしがっ!!

葉月 そう、パンチの威力についてずっと考えてた。どうやって受け止めようって、、でも観点を変えればすぐにわかった。動きを止めてしまえばいいんだ。そう、"一瞬だけ"でいいんだ。その隙に僕は必殺技を出すことができる。

加藤 くっ......!!!!

葉月 水球体。これには時間がないからそのまんまの名前をつけたけど、威力があるものも、必死にもがいても大抵の人はここから抜け出すことができない。でも加藤くんならこれすらも抜け出しそうだから、

加藤(この場からなんとかして抜け出さないと...!!!)

葉月 だからその水球体を氷で固めて動けないようにさえする。

加藤 くっ、、、、そっ、、、、(さっきだってそうだ、、、俺は何かしらの拘束によって殺されている。自分はスピードとパワーを兼ね備えているが、能力勢の結界はあらがうことができないから、今回は反省を活かそうとしたが、足元を完全に忘れていた。目の前の標的に夢中で、ただダメージを与えようとすることに必死で、周りを見ることができなくなっていたのだ。その一瞬の隙がおれの敗因なんだ。)

葉月 勝負あり、、かな。


〜ゲーム終了〜

葉月 加藤くん、殺しちゃってごめんね。でも、とてもいい試合だったよ!!

加藤 いいや、お前のおかげで気付けたさ、このゲームが始まってから、少し周りを見るということが疎かになっていたんだ。だがもう俺は違う。次戦う時には、お前に絶対に勝つからな。じゃあまたな!

葉月 うん!ありがとー!

加藤 そうだ、俺のことを前殺した2人の名前を教えとくよ。伊集院くんと、結だ。じゃあ、残りの試合も頑張ってな!

葉月 えっ、、結、、だって、、、

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