一度は使ってみたい憧れのセリフ大全 ～ラノベ編～

まみむめも

『待たせたな』

　ヒーローは、いつも遅れてやってくる。

　離ればなれになった頼れるヒーローや、ピンチを切り抜けるための手段を持った味方を、できれば忘れた頃に呼び出そう！

　つい5ページ前くらいに別れたばかりだと、早すぎ。

　ハマると強敵を前にして俄然盛り上がる展開だ！

　そこまでの盛り上げシーンじゃないときは「お客さんも連れて来たぜ？」と、敵を連れてきて、より不利な状況にするのも可。

　トイレの大を次の人に譲るときにも使える便利さがある言葉。

次点：「ままよ！」どうにでもなれ！

『みんな、無事か！？』

　たいてい無事。

　何か災害級の出来事に巻き込まれて一息ついた後の、リーダー格のセリフ。

　まず間違いなく、もう一回食らうと全滅するレベルの何かに遭遇している。

　ただし、ごくまれに、一人、いなくなっているケースがある。

　この場合、最弱な力に最強の精神力の幼年キャラが行方不明になるか、主人公が行方不明になるか、裏切り者がここで行方不明になるケースが盛り上がる。

『昔の話さ』

　サブキャラの謎の過去が明らかになるシーンに使われる。

「あんた。……その脇腹の傷ってまさか……」

「……ああ、これか？　ふっ……昔の話さ」

　で始まる壮絶な過去が明らかになっていく。

　ここで重要なのは、とにかく壮絶であることか、因縁を引きずることだ。

「あれは……そう、俺が中学三年の冬だったな。ずいぶんな吹雪の夜に、急な盲腸で入院してな。そんときの傷だ」

　くらいの軽い傷では、話が全然進まないし、どうでもいい。生え始めた毛を剃るくらいは、人によってはご褒美だ。

『めっ』

　イタズラしたときに、お姉さんキャラに言われたい。えへ。後述の『も～』と合わせたい。

『も～』

　まんざらでもないお姉さんキャラに言わせたい。えへ。前述の『めっ』と合わせたい。