やゆよ

『やんごとなきお方からだ』

 やんごとなき。小説でしか聞いたことがないセリフ。「止む事無し」から来ているそうな。高貴な人をさす大和言葉。「さるやんごとなき」という言い方もする。「さる」は「とある」の意味。

 ただならぬ貴族か王族皇族、天上人からと思っていい。

 だいたい黒幕か、面倒ごとの種になる人物からの依頼なので受けたくない。厄介に決まってる。

 やんごとなきお方の多くは、顔が見えない状態で後ほど登場するか、正体不明のキャラとして味方に紛れていることも多い。




『許せ』

 頼りにしていたキャラの謎の裏切りなどに使える。この言葉で、何か理由のある裏切りなんだなって思える。

 たまにこの言葉の後に「トン!」と手刀を首にいれることがある。

 一発で相手が気絶してくれたらいいけど、気絶するまで手刀を入れ続けなくてはいけなくて修羅場になる。ちなみに、現実では手刀を首にあてて、気絶することはないそうなので、リアルなものを書いている人は注意が必要だね!

 シーンによっては、弱者に許しを乞う王子とかにも使える。

「許せ……許せ……」

 戦で死んだ市井の少女の骸を抱きしめながら、そう言わせると、ぐっとくるシーン。純粋で無垢な人が死んでいくシーンに合う。




『よくも』

「よくも騙してくれたな!」

「よくもよくも……お前らは……」

 うまくいかなかった原因に出会った時に使いたいセリフNo1!

 繰り返すことで、無念さが強調されていくぞ!

 でも、良くも悪くも、使い道が限られている。



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